【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インテージHDは切り返しの動き、好業績を評価して出直り

2014年4月23日 09:42

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  市場調査最大手のインテージホールディングス <4326> の株価は、全般地合い悪化の影響などで戻り高値圏から反落したが、足元では切り返しの動きを強めている。下値を確認したようだ。好業績を評価して出直り展開だろう。なお5月12日に決算発表を予定している。

  13年10月に持株会社へ移行し、小売店パネル調査や消費者パネル調査などの市場調査・コンサルティング事業を主力として、システムソリューション事業などにも事業領域を広げている。グループIT基盤強化に向けて14年4月には、インテージのIT関連部門とインテージ長野を統合してインテージテクノスフィアを発足させた。

  M&Aも積極活用して11年9月にベトナムの市場調査会社FTA、12年9月に医療情報総合研究所、12年11月に医療関連インターネット調査会社プラメド、13年8月に香港の市場調査会社CSG香港を子会社化した。またアライアンス戦略では12年4月にNTTドコモ <9437> と合弁会社ドコモ・インサイトマーケティングを設立、13年10月に韓国の業界4位の市場調査会社Hankook Researchと包括的な事業協力を締結、13年11月にインドネシアの市場調査会社DEKA社と合弁会社を設立した。

  4月14日には、連結子会社アスクレップの臨床開発事業を、新たに設立したエーケーピーに承継(効力発生日6月2日予定)し、エーケーピーの全株式を伊藤忠商事 <8001> に譲渡(株式譲渡期日6月2日予定)すると発表した。経営リソースの選択と集中を進めて事業を再編し、アスクレップは医薬情報事業を継続するとしている。なお譲渡に伴って今期(15年3月期)第1四半期(4月~6月)に特別利益計上が見込まれるが、現時点で業績への影響額は未確定としている。

  前期(14年3月期)連結業績見通し(5月10日公表)は売上高が前々期比7.8%増の430億52百万円、営業利益が同9.0%増の36億06百万円、経常利益が同5.3%増の33億83百万円、純利益が同48.9%増の18億61百万円としている。市場調査・コンサルティング事業の好調が牽引し、システムソリューション事業の損益改善、CSG香港の新規連結、前々期に計上した特別損失の一巡なども寄与する。

  今期(15年3月期)についても、主力の市場調査・コンサルティング事業が好調に推移し、経営リソースの選択と集中の効果なども寄与して好業績が期待されるだろう。

  株価の動き(13年10月1日付けで株式2分割)を見ると、3月18日の安値1301円から一旦は3月24日と3月31日の戻り高値1397円まで切り返したが、再び全般地合い悪化の影響などで反落した。ただし直近安値となる1250円近辺から切り返しの動きを強めている。下値を確認して好業績を評価する動きだろう。

  4月22日の終値1282円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS92円55銭で算出)は13~14倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間27円50銭で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前々期実績に株式2分割を考慮した連結BPS767円29銭で算出)は1.7倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、52週移動平均線近辺から切り返しの動きとなった。サポートラインを確認して出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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