香港:ファーストリテイリング、上場から1カ月で商い急減 「HDRの呪い」避けられず

2014年4月7日 11:57

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記事提供元:フィスコ


*11:57JST 香港:ファーストリテイリング、上場から1カ月で商い急減 「HDRの呪い」避けられず
カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング<9983>(06288/HK)が香港市場に香港預託証券(HDR)を上場させてから1カ月が経過した。上場初日の3月5日には売買代金が1億HKドル(約13億円)を超え、堅調な滑り出しとなったものの、今月4日には180万HKドルまで大きく縮小。中国や香港でも知名度の高い同社だが、「HDRの呪い」からは逃れられなかったと地元メディアが伝えている。

香港では2008年に外国企業のHDR発行が解禁され、これまでに米高級皮革のコーチ(06388/HK)、資源大手ヴァーレ(06210/HK)が発行しているが、いずれも商いは低調にとどまっている。HDRは売買や配当の受け取りにおいて普通株式よりもコストがかかることなどから、敬遠する投資家が多い。日本企業ではSBIホールディングスもHDRを発行していたが、先月に上場を廃止している。

ファーストリテイリングのHDR発行は、ブランド認知度の向上やグローバルな投資家層の拡大を狙ったものであり、個人投資家には一定の訴求力があると現地の市場関係者は分析。現時点で上場するHDRの中では最も魅力的だと評価されている。ただ、日本での上場株式を購入することが容易な機関投資家にとっては、印紙税などの取引コストを考えれば、敢えてHDRを購入する理由が見当たらないとも指摘されている。《NT》

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