新日鉄住金エンジが独環境プラント企業を買収 欧州進出を始動

2014年3月29日 20:09

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記事提供元:エコノミックニュース

 新日鉄住金エンジニアリングは24日、ドイツの環境プラントエンジニアリング企業Fisia Babcock Environment GmbH(FBE)の株式全部を取得することで、2014年3月19日、FBEの親会社にあたるイタリアのSalini Impregilo S.p.A.(Salini Impregilo)と合意したと発表した。

 近年、欧州においては、廃棄物の埋立処分に対する規制強化、廃棄物からのエネルギー回収などが政策的に推進されている。これを受け、新日鉄住金エンジではシャフト炉式ガス化溶融炉の積極的な営業展開を進めている。同社のごみ処理設備であるシャフト炉式ガス化溶融炉は、現在、日本40件、韓国2件を含む世界最多の受注件数、720t/日の処理能力を持つ最大の施設規模、30年以上という最長稼働などの実績を有しているという。

 一方、FBEは欧州を中心とするストーカ炉式ごみ焼却施設の設計・建設事業を中核とした環境プラントエンジニアリング企業であり、世界規模で活動を展開している。これまではSalini Impregiloの100%子会社であるImpregilo International Infrastructures N.Vの100%子会社だった。

 ストーカ炉式ごみ焼却施設の納入実績はすでに世界各地に500基以上、大規模施設(処理能力は2000t/日級)への対応や、世界最高水準の廃棄物発電技術(蒸気条件は500℃、9MPa)を有している。資本金は21億円、275名の社員を12年度は184億800万円(1ユーロ=140円換算)の売上を上げている。この分野においては欧州市場のメインプレーヤー地位を築いている。

 両社はそれぞれ保有する廃棄物処理技術(ガス化溶融炉技術、ストーカ炉技術)と事業活動地域がお互い重複しない補完的な関係にあるという。このことから、新日鉄住金エンジではFBEを買収し、両社の事業資産やブランド力の相互活用を図り、両社の保有技術にさらなる優位性を付加するための差別化技術の開発等、シナジー効果の発揮を狙う。

 新日鉄住金エンジは、今回の買収を機に、廃棄物処理事業の伸長が期待できる欧州を中心とした海外および国内市場での事業拡大を図るとしている。(編集担当:慶尾六郎)

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