TYO 足元の受注状況は好調、自己資本比率は2.6ポイント増加

2014年3月13日 11:54

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記事提供元:フィスコ


*11:54JST TYO---足元の受注状況は好調、自己資本比率は2.6ポイント増加

大手広告制作のティー・ワイ・オー<4358>は12日、2014年7月期第2四半期(13年8月-14年1月)決算を発表した。売上高が前年同期比5.0%減の117.52億円、営業利益が同21.2%減の6.44億円、経常利益が同24.5%減の5.70億円、四半期純利益が同44.6%減の2.62億円だった。

4月からの消費税増税の影響により、下期以降へ複数の案件の検収時期が移動したため、売上高は前年同四半期比で減少した。しかしながら、受注残高は、前年同四半期比で13.07億円増の74.23億円(21.4%増)となっており、下期以降の受注状況は好調に推移している。営業利益については、ジャスダックから東証2部への市場変更、東証2部から東証1部指定、売出関連費用や株主優待に関わる費用計上が影響している。

広告代理店向けにTV-CMの企画・制作などを展開するTV-CM事業の売上高が前年同期比2.1%減の87.67億円、営業利益が同4.7%増の15.48億円。広告主向けにWEB広告およびプロモーションメディア広告の企画・制作等を展開するマーケティング・コミュニケーション事業は既存事業ベースでの売上高は前年同期比で増加するも、昨年5月に行った不採算部門の事業譲渡により当事業全体での売上高は減少。結果、当事業の売上高は同10.6%減の24.20億円、営業損失が0.44億円だった。また、有利子負債は対前期末比で8.9%減少しており、自己資本比率は対前期末比で2.6ポイント増加している。

通期については売上高が前期比6.0%増の265.00億円、営業利益が同13.8%増の17.00億円、経常利益が同10.8%増の15.40億円、純利益が同10.1%増の8.90億円とする期初予想を据え置いている。広告市場全体で市場規模の回復傾向が鮮明になるなか、主力事業であるTV-CM事業においては、大手制作会社による市場寡占化傾向の継続。また、近年積極的に採用してきた人材の戦力化、人件費の先行投資の一巡等により、売上高・利益面の双方において成長する見通し。

ティー・ワイ・オー<4358>は全ての広告コンテンツの戦略・企画・制作を行う。主な事業として、広告代理店を経由して広告主のテレビCMの企画・制作、ポスト・プロダクション業務を提供するTV-CM事業を手掛けるほか、直接、広告主向けにWEB広告及びプロモーションメディア広告を企画・制作するマーケティング・コミュニケーション事業を手掛ける。《FA》

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