【アナリスト水田雅展の銘柄分析】日本管理センターは好業績や高配当利回りを評価して出直り

2014年3月13日 09:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  サブリースを軸とした不動産管理事業を展開する日本管理センター <3276> (東2)の株価は、全般地合い悪化の影響を受けて急落する場面があったが、足元は1000円台を固める動きだ。好業績や3%台の高配当利回りを評価して出直り展開だろう。

  不動産オーナーから賃貸マンション・アパートを一括で借上げて、一般入居者に転貸するサブリース事業を主力としている。一般的な保証賃料固定型サブリースではなく、独自に開発した保険付き収益分配型一括借上システム「スーパーサブリース(SSL)」を特徴としている。

  SSLは、パートナー契約を締結した建築系・不動産系・介護系などのパートナー企業が不動産オーナーから工事を受注し、当社が一括して借上げ、パートナー契約を締結した賃貸管理会社に賃貸物件仲介・管理業務を委託する仕組みだ。収益は物件入居者からの集金賃料、パートナー企業からの加入金・月会費・初期手数料、不動産オーナーからの事務手数料などである。

  収益基盤の多様化に向けて、13年4月に不動産賃貸仲介事業の子会社JPMCエージェンシーが営業を開始した。さらにイーベスト事業(収益不動産仲介事業)、賃貸住宅向けブロードバンド事業(JPMCヒカリ)、建築部材販売事業(床材のフローリングそっくりさん)なども展開し、イーベスト事業では13年8月に千葉県市川市を中心とする相続物件を一括で取得した。

  今期(14年12月期)の連結業績見通しは売上高が前期比14.2%増の306億68百万円、営業利益が同26.9%増の13億02百万円、経常利益が同25.9%増の13億06百万円、純利益が同23.4%増の7億84百万円としている。管理物件戸数の増加に加えて入居率も高水準で推移する。3月10日発表の管理戸数を見ると14年2月度時点で5万239戸となり、前年同月比で5669戸増加、前期(13年12月)末比で1524戸増加と順調に推移している。好業績が期待されるだろう。

  14年2月策定のJPMCグループ中期経営計画では、サブリース事業の受託戸数拡大と入居率向上、イーベスト事業や賃貸管理関連サービスの拡大、M&A活用によるグループ力強化などを基本戦略として、経営目標数値には16年12月期の売上高400億円、経常利益21億円、純利益12億円、ROE32.9%を掲げている。

  株価の動きを見ると、1月下旬~2月上旬には全般地合い悪化の影響を受けて急落する場面があったが、2月4日の861円を直近ボトムとして反発し、足元は概ね1000円~1050円近辺で推移している。1000円台を固める動きのようだ。

  3月12日の終値1013円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS84円67銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間35円で算出)は3.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS250円92銭で算出)は4.0倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んでいるが、1000円台を固めて出直りのタイミングが接近しているようだ。3%台の高配当利回りも支援材料だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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