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【木村隆のマーケット&銘柄観察】コタは「旬報店システム」など独自のビジネスモデルを推進
コタ<4923>(東2)は着実に浮揚力を強めてきている。今3月末割り当てで、1株につき、1.1株の割合で株式分割を行うことで、その権利取りの買いが膨らんでいる。1割程度の分割だと、分割後の落ち分をすぐに埋めきる、いわば権利ただ取りのケースも多く、そうしたパターンを想定する向きが増えているようだ。
同社は美容室向け頭髪用化粧品の専門メーカーで、シャンプー、トリートメント、整髪料、カラー剤、育毛剤、パーマ剤などの製品を手掛けている。美容室が発送するDM(ダイレクトメール)やチラシなどの販促物や、美容小物品の販売のほか、美容室のアシスタントスタッフ向けの講座なども開催している。
今2014年3月期の第3四半期累計決算は、売上げが44億700万円(前年同期比4.5%増)、営業利益7億7700万円(同3.4%減益)の、増収、小幅減益決算となった。つれて、今2014年3月期の通期業績について、売上げを61億4000万円から59億円(前期比6.4%増)に、営業利益も同じく10億600万円から9億900万円(同4.5%増)にそれぞれ下方修正した。
しかし、株価には全く動揺はなく、ここらあたりまでは織り込み済みとの見方のようだ。同社は美容室の経営改善システムである「旬報店システム」を軸とした美容室の経営コンサルティングを展開し、美容室においてはトイレタリー(シャンプー、トリートメント)の販売を中心とした「店販」を戦術にした独自のビジネスモデルを推進、着実な成長路線を目指している。美容業界は全体として美容室顧客の来店サイクルの長期化や来店客数の減少等、厳しい経営環境が続いているが、そうした中、同社は勝ち組との評価が高まっていくものと思われる。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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