エプソン、奈良・明日香村の古墳でスマートグラスを使った「古墳バーチャルガイド」を実験

2014年2月18日 18:12

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「古墳バーチャルガイド」のイメージ

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 セイコーエプソンは17日、明日香村、東京大学、アスカラボと共同で、石舞台古墳(奈良県明日香村)でのスマートグラス「MOVERIO BT-200」を使った実証実験を開始すると発表した。「MOVERIO」と拡張現実(AR)を組み合わせることで、石舞台古墳の築造過程を3D映像で紹介する「古墳バーチャルガイド」を来場者が体験できるという。

 実験では、グラスをかけて会場に設置されたマーカ画像を認識させると、グラス内の映像に、石舞台古墳にちなんだ3Dの案内役キャラクターが登場し、解説などを行う。また、一部の場面では、古代人が登場する3D映像や、古墳の築造過程を紹介した360度パノラマ映像が見られるという。

 実験の実施期間は、2月22日、2月23日、3月1日、3月2日の4日間の9時から16時30分まで。実験にあたって、明日香村地域振興公社が運営をサポートし、東大の池内・大石研究室がCGモデル、アスカラボがアプリとコンテンツをそれぞれ提供している。実験の4日間、13歳以上の来場者にグラスを無料で貸し出す(入場料は別途必要)。

 「MOVERIO BT-200」は同社が開発したスマートグラスで、映像や音楽、ウェブコンテンツなどの映像を大画面で視聴できる。また、風景に映像コンテンツを重ね合わせて表示するARに対応する。

 明日香村では、2004年から東大と共同で「バーチャル飛鳥京」プロジェクトを開始し、ARを使って、飛鳥京の映像をコンピュータグラフィックス(CG)で再現することに取り組んできた。

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