ホンダ、燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」から公共施設に給電する実証実験

2014年2月15日 15:34

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ホンダの燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」(写真提供:ホンダ)

ホンダの燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」(写真提供:ホンダ)[写真拡大]

  • ホンダの燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」からいのちのたび博物館への給電の様子(写真提供:ホンダ)

 ホンダは14日、燃料電池電気自動車「FCXクラリティ」から公共施設へ非常用電力を供給する実験を開始したと発表した。移動可能な緊急時の発電設備として、FCXクラリティの実用性を検証するという。

 今回の実験は、福岡県北九州市が取り組んでいる「北九州スマートコミュニティ創造事業」の共同実証実験として実施するもの。北九州市の公共施設「いのちのたび博物館」に、一般家庭のおよそ6日分の使用電力を供給できる、最大出力9kWの外部給電機能を装備したFCXクラリティを使用して、非常用給電(V2L)を行う。

 これによって、緊急時に移動可能な発電設備として、FCXクラリティがどの程度の実用性を発揮するのかを検証する。また、災害時に避難所となる学校などの公共施設への非常用給電の効果検証も行なうという。

 同社は、昨年の4月から経済産業省の「スマートコミュニティー実証」事業の一環として、「北九州市環境ミュージアム」の敷地内にある「北九州エコハウス」にFCXクラリティから電力を供給するV2H(Vehicle to Home:自動車から車)の実証実験も行っている。

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