国内株式市場見通し:トレンド悪化を警戒、好決算銘柄への冷静な対応には期待

2014年2月1日 16:32

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記事提供元:フィスコ


*16:32JST 国内株式市場見通し:トレンド悪化を警戒、好決算銘柄への冷静な対応には期待

■日経平均は15000円を割り込む波乱の展開

先週の日経平均は下落。新興国の景気悪化懸念や通貨急落等を受けた世界的な株安の中でリスク回避の流れが強まり、週明けの日経平均はギャップ・ダウンで15000円を割り込む波乱のスタートとなった。その後はトルコ中央銀行による政策金利の大幅引き上げを受けていったんはリスク回避の流れが後退し、29日には直近の下落部分を吸収するリバウンドをみせた。しかし、注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、量的緩和縮小を発表。予想通りではあったが、改めて新興国への影響などが警戒される格好となり、トルコ中央銀行に次いで南アフリカ中央銀行が約6年ぶりの利上げを実施するものの新興国への懸念が解消せず、リスク回避ムードが強まった。

また、市場の関心が高かったのが裁定解消の動き。昨年11月中旬から年末にかけての急騰相場では先物が現物指数を上回るプレミアム局面となり、先物売り・現物買いのポジションを膨らましていた。しかし、年始から先物が逆ザヤとなるなか、裁定解消の流れが継続している。海外勢の売りが裁定解消を誘発させている格好とみられており、需給要因に振らされる相場展開が続いている。日中でトレンドが反転する流れも目立つなか、短期筋の回転の速い資金によって個別の銘柄にも乱高下の動きが散見されていた。

■トレンド悪化、需給懸念なども警戒

今週も不安定な相場展開が続きそうである。日経平均は先週の下げで一目均衡表の雲下限での攻防をみせている。現時点は雲下限が支持線として機能している状況であり、スタンスとしてはリバウンドを意識したいところ。しかし、週末1月31日の米国市場は下落し、シカゴ日経225先物清算値は14610円。これにサヤ寄せする格好から、NYダウ同様に、一目均衡表の雲を割り込む形状になろう。この雲は15200円辺りまで切り上がりをみせてくるため、雲下限が今後は上値抵抗といった形となり、チャート形状が一段と悪化する。トレンド悪化によって押し目買い意欲も後退する可能性があるため神経質な相場展開になる可能性が大きい。

また、1月24日時点の2市場信用残高では、買い残高が週間で昨年5月以来の2000億円増となった。5月の時点ではその後1ヶ月は買い方の需給整理がみられており、足元の株価調整に伴う需給悪化なども警戒されてきそうである。

■米雇用統計や東京都知事選

今週は2月7日に1月の米雇用統計が発表されるほか、米連邦政府の債務上限の適用停止期限を迎える。2月9日には東京都知事選の投開票があるため、これらを見極めたいとする模様眺めムードも強まりそうである。米雇用統計については前月に続いて寒波の影響が表れる可能性。前回12月分が市場予想を大幅に下回る結果となり、これが米国株の下落を招いただけに、市場の注目度が高い。また、債務上限については昨秋の政府機関閉鎖やその後の財政協議など、駆け引き的な報道から不安感が強まることが考えられる。東京都知事選では国政に関わる問題が都知事選の争点となっており、株式市場の波乱を避ける意味では、自民、公明両党が支える舛添氏の当選を待つことになりそうだ。

■好決算銘柄への冷静な対応

もっとも、波乱含みの相場展開のなか、本格化する決算に対しては冷静な対応が窺える。短期的な乱高下はあるものの、好決算銘柄に対する物色意欲は強く、冷静に押し目を狙いたいところであろう。今週はトヨタ自<7203>の決算も予定されており、来期業績の拡大期待を高める内容などから、調整ムードを払拭してもらいたいところである。《TN》

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