【木村隆の相場展望】波乱の元凶の裁定買い残は整理一巡、徐々に失地相場へ

2014年2月1日 13:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  前週は相場の底打ちを期待していたが、それは来週に持ち越しとなった。日経平均は前週まで4週連続安という意外感のある下げとなっているが、これは裁定解消売りによってもたらされたものである。

  裁定買い残は、昨年11月29日現在の29億5600万株をピークに減少傾向にあったが、1月第3週あたりから減少が鮮明になり相場を波乱に突き落す元凶となった。しかし、1月28日現在では、23億7000万株まで減少した。高値から約20%の減となり、売り一巡感が台頭する頃合いである。

  また、23億株台という水準は昨年9月6日の23億5500万株台以来の水準。裁定買い残はそこから11月まで一貫して増加し、日経平均の上げを主導した。日経平均のPERは、31日現在で15.8倍まで低下、割安ゾーンに入ってきている。現在売り越しに回っている外国人投資家も、次第に押し目買いへ姿勢を転換する可能性もありそう。

  昨年来、相場は日・米・欧の景気好調、新興国経済の伸び悩みの枠組みで構成されてきた。今回のアルゼンチン通貨の波乱も、従来の想定を上回るものではないと見ている。相場には大きなヒビが入っただけに、短期の急回復は難しいかもしれないが、徐々に失地回復相場の色合いを強めていくことになりそう。(日本証券新聞・取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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