NYの視点:トルコ中銀のメッセージ「必要な措置をとる」で市場沈静

2014年1月28日 07:45

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記事提供元:フィスコ


*07:45JST NYの視点:トルコ中銀のメッセージ「必要な措置をとる」で市場沈静

トルコリラは対ドルで一時2.2825リラまで下落し、連日で過去最安値を更新した。対円では42円88銭まで下落し、12年10月以来の安値を更新。外貨準備が底を突き始めたため、中央銀行がこれ以上、ドル売り・リラ買いの断固とした介入実施が不可能になるとの思惑や政策金利の据え置きをきっかけにリラ安が進行。そこで、トルコ中央銀行はバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長やドラギECB総裁のように声明の中で、「最近の展開を協議し物価安定のために必要な措置を取る」とし、28日夕に臨時会合を開くことを発表。市場はこの文言を待っていた。臨時会合の結果は現地時間午前零時に発表される。米国東部時間で午後5時の株式相場引け後にあたり、各国の市場に配慮した方針がうかがえる。

この声明は、中央銀行が政策金利の積極的な引き上げに踏み切るかまたは資本規制の導入などが発表される可能性を示唆しているとの見方につながった。リラは介入なくして安値から1000ポイント以上反発。ただ、逆に、積極的な利上げがなければリラ売りを再燃させることになる。また、JPモルガン銀は市場に影響を与えるためには翌日物貸出金利を300ベーシスポイントほど引き上げる必要があるが、実施されたとしても投資家の自信回復につながるかどうかには依然懐疑的だとした。

●臨時会合に関する各社予想

■ゴールドマンサックス
「明確で断固とした引き締めサイクルの始まりであることが表明される」
「資本規制を導入する可能性は少ない」

■スタンダードチャータード
「リラを引き上げるためにはとりあえず翌日物貸し出し金利で300ベーシスポイントの利上げ必要だがいずれ追加的な引き上げが必要になる」

■JPモルガン
「翌日物貸し出し金利が9.75%まで引き上げられる可能性がある。しかし、これが投資家の信頼回復につながるとは考えられず、数週間後に一段の利上げが必要となる可能性がある」

■UBS
「利上げ以外の調整も必要。資本規制を発表する可能性もある」

欧州債務危機の深刻化で欧州内でも第3、4位に大きな経済を持つスペインやイタリアにまでその悪影響が波及し始めユーロ圏崩壊の可能性も取りざたされていた際、ドラギECB総裁の一言「必要な全ての措置をとる」が市場の混乱を沈静化したことは記憶に新しい。《KO》

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