【中国から探る日本株】海運業界の発展を国家戦略に格上げ、供給過剰の是正などに期待

2013年12月4日 08:01

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記事提供元:フィスコ


*08:01JST 【中国から探る日本株】海運業界の発展を国家戦略に格上げ、供給過剰の是正などに期待
世界的な景気減速や輸送力の供給過剰などを背景に苦戦していた中国の海運業界だが、足元で明るいニュースが伝わっている。中国交通運輸部・水運局の宋徳星局長はこのほど、「海運業界の発展」を国家戦略へと昇格させる方針を示した。提案はすでに、国務院(内閣に相当)に提出されたという。

宋局長によると、交通運輸部は8つの方面での業界支援を検討している。具体的には、老朽船舶の解体加速による需給バランスの改善、外資による出資規制の緩和、海外の例を参考にした企業負担の軽減などを挙げている。

中国で輸送力過剰の解消が進み、運賃価格が上昇すれば、日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>といった日本の海運各社にとっても朗報となりそうだ。また、外資による出資規制が緩和されれば、中国も巻き込む形で、世界的な業界再編がまた一歩進む可能性がある。

とはいえ、輸送力の過剰体質の根は深い。業界関係者によれば、海運市況が少しでも改善すると、中国の造船所が船を造り始め、需給が改善されにくい傾向があるという。実際、景気が上向き始めた今年に入り、中国での新造船受注は大幅に増えている。中国船舶工業協会によれば、1-10月の受注量は前年同期比183%増の4644万DWT(載貨重量トン数)に達した。《NT》

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