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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】カーリットホールディングスは下値固め局面だが低PBRに見直し余地
カーリットホールディングス <4275> の株価は安値圏で推移して下値固め局面だが、指標面で低PBRに見直し余地があり、きっかけ次第で動意の可能性があるだろう。
日本カーリットが株式移転によって設立した純粋持株会社で、13年10月1日に東証1部市場に新規上場した。化薬事業(産業用爆薬、自動車用緊急保安炎筒、危険性評価試験受託など)、化学品事業(塩素酸ナトリウム、過塩素酸アンモニウム、農薬、電子材料、機能材料など)を主力として、ボトリング事業、シリコンウェーハ事業、その他事業(研削剤、シロアリ防蟻施工、各種耐火・耐熱金物など)を展開している。
中期経営計画「飛躍500」では、M&A戦略やアライアンス戦略を積極展開する方針を打ち出している。10月には一級建築士事務所の総合設計を子会社化して、新たに上下水道施設設計分野に進出した。
10月30日発表の今期(14年3月期)第2四半期累計(4月~9月)連結業績は、前年同期比微減収、同7.5%営業減益、同7.5%経常減益、同63.8%最終減益だった。純利益は前期計上した横浜工場跡地売却による特別利益が一巡して大幅減益だった。
セグメント別に見ると化薬事業は同8.2%増収、同7.8%営業増益だった。自動車用緊急保安炎筒の新車装着用の価格改定や、車検交換用の緊急脱出用ガラス破壊機能付き製品「ハイフレヤープラスピック」への交換促進などが寄与した。化学品事業は同4.9%増収ながら同20.8%営業減益だった。ボトリング事業は缶飲料の受注減少などで同9.2%減収、同59.4%営業減益だった。シリコンウェーハ事業は新製品効果で同12.9%増収となり、原価低減効果も寄与して営業黒字化した。
通期の見通しは10月30日に下方修正を発表し、売上高は65億円減額して前期比9.1%増の410億円、営業利益は2億円減額して同30.0%増の18億円、経常利益は2億円減額して同24.5%増の19億円、純利益は2億円減額して同31.0%減の11億円とした。今期中のM&A案件の進展が見込めないことなどを下方修正の理由としている。通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が46.7%、営業利益が32.7%、経常利益が33.7%、純利益が34.6%とやや低水準だが、期後半の需要回復に期待したい。
株価の動きを見ると、上場初日の10月1日高値549円から10月9日安値478円までほぼ一本調子に下落し、一旦は520円近辺まで戻す場面もあったが、足元では再び安値圏で推移している。ただし10月9日安値を割り込むことなく下値を固めつつあるようだ。
11月14日の終値494円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS53円42銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間9円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(日本カーリットの前期実績の連結BPS841円00銭で算出)は0.6倍近辺である。下値固め局面だが、指標面で低PBRに見直し余地があり、きっかけ次第で動意の可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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