【決算発表記事情報】科研製薬は調整一巡して本格出直り、高配当利回りや自己株式取得も支援材料

2013年11月14日 12:51

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  科研製薬 <4521> の株価は調整一巡感を強めている。高配当利回りや自己株式取得も支援材料であり、出直りの動きが本格化しそうだ。

  整形外科、皮膚科、内科といった領域を得意とし、農業薬品や飼料添加物なども展開する医薬品メーカーである。医薬品・医療機器は、生化学工業<4548>からの仕入品である関節機能改善剤「アルツ」を主力として、癒着防止吸収性バリア「セプラフィルム」、経皮吸収型鎮痛消炎貼布剤「アドフィード」、慢性動脈閉塞症治療剤「プロサイリン」、高脂血症治療剤「リピディル」などを展開し、ジェネリック医薬品も急拡大している。

  開発中のテーマとしては、爪真菌症を適応症とするKP-103(国内初の外用剤、海外はバリアント社が申請)、歯周病を適応症とするKCB-1D、腰部脊柱管狭窄症を適応症とするTRK-100STP(東レ<3402>と共同開発)、腱・靱帯付着部症を適応症とするSI-657(生化学工業と共同開発、アルツの効能追加)、潰瘍性大腸炎を適応症とするKAG-308(旭硝子<5201>と共同開発)などがある。KP-103については13年10月にバリアント社がカナダで承認取得し、国内は14年前半に承認取得見込みとしている。

  11月6日に発表した今期(14年3月期)第2四半期累計(4月~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比0.4%増の437億12百万円、営業利益が同3.2%減の73億58百万円、経常利益が同2.5%減の72億11百万円、純利益が同0.4%減の45億98百万円で微増収微減益だった。

  セグメント別に見ると薬業は売上高が同0.4%増の424億75百万円、営業利益が同3.2%減の66億36百万円だった。「アルツ」は同3.5%増収、「セプラフィルム」は同3.6%増収、「リピディル」は同8.7%増収、ジェネリック医薬品は新製品も寄与して同11.6%増収と好調だったが、一方で「アドフィード」等が市場縮小の影響で同8.8%減収、「プロサイリン」がジェネリック化の影響で同12.7%減収と低調だった。

  薬業のうち農業薬品は殺菌剤「ポリオキシン」の好調で同9.4%増収だった。不動産事業(主に文京グリーンコート関連の賃貸料)は売上高が同1.9%増の12億37百万円、営業利益が同3.1%減の7億21百万円だった。

  通期の見通しは前回予想を据え置いて売上高が前期比3.6%増の902億円、営業利益が同2.7%増の150億円、経常利益が同2.5%増の146億円、純利益が同3.4%増の93億円としている。研究開発費(77億円の計画)の増加などで利益の伸びは小幅だが、主力の「アルツ」や「セプラフィルム」が増収となり、ジェネリック医薬品では12月に発売する2品目も寄与する。

  通期見通しに対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.5%、営業利益が49.1%、経常利益が49.4%、純利益が49.4%である。概ね順調な水準だろう。なお配当予想は前期比4円増配の年間48円(第2四半期末24円、期末24円)としている。配当性向40~50%を目安としているため増額の余地がありそうだ。

  11月6日には自己株式取得も発表した。取得株式総数の上限60万株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合0.7%)、取得価額総額の上限10億円で、取得期間は13年11月7日~14年3月31日としている。

  株価の動きを見ると、7月と8月の戻り高値圏1600円台から反落し、調整局面となって水準をやや切り下げたが、10月8日の直近安値1426円をボトムとして反発し、足元では1500円台後半まで戻している。調整が一巡して出直る動きだろう。

  11月13日の終値1565円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS109円26銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間48円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS771円10銭で算出)は2.0倍近辺である。

  日足チャートで見ると、戻りを押さえていた25日移動平均線を突破して水準を切り上げ、25日移動平均線も上向きに転じた。また週足チャートで見ても26週移動平均線を突破している。調整が一巡して強基調に転換した形だろう。7月23日の戻り高値1628円を突破すれば出直りの動きに弾みがつきそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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