ヤマト、クール宅急便で問題発覚も業績予想は据え置き

2013年11月5日 15:07

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記事提供元:フィスコ


*15:07JST ヤマト、クール宅急便で問題発覚も業績予想は据え置き
ヤマトホールディングス<9064>の14年3月期第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高にあたる営業収益が前年同期比6%プラスの6558億円で過去最高となったほか、経常利益は26%プラスの239億円、営業利益は29%プラスの233億円、純利益は53%プラスの123億円と事前予想を上回り大幅増益となった。傘下のヤマト運輸のクール宅急便で仕分け時に規定時間を超えて荷物を常温で扱うなどずさんな温度管理問題が発覚したが、2014年3月期の連結業績予想は据え置いた。
インターネット通販の利用拡大によって宅配便の取り扱いが大幅に伸びたことが要因。
一方、取扱量の増加に伴う人件費などのコストやクール便の仕分けについて原因が分かれば再発防止のため再優先で投資するとしていることから、コスト増の可能性もあるため、通期の見通しは据え置いたものと見られる。
クール便の仕分け問題による業績への影響について、企業からの解約の動きは今のところ出ていないとのことだが、仕分け時だけでなく配送時にも社内規定を逸脱した温度管理で荷物の温度が上がっていたことも分かっている。
業界の価格・サービス競争の激化や佐川急便がネット通販最大手のアマゾンとの取引をやめたことによる負担増など厳しい状況下で、同社は仕分けや配達の手順を全面的に見直し11月末までに対策を講じる予定だが、いくらサービスの質の高さで定評のあったヤマトといえども、きちんと原因究明し再発防止に努めなければ信頼回復は難しく、顧客離れを食い止めることはできないだろう。《YU》

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