【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ゼリア新薬工業急伸、高値肉薄、業績増額の可能性

2013年10月23日 12:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  中堅医薬品メーカーのゼリア新薬工業 <4559> の株価は高値圏で堅調に推移している。今期(14年3月期)好業績見通しや再増額の可能性を評価して上値追いの展開だろう。

  消化器分野が中心の医療用医薬品事業と、一般用医薬品などのコンシューマーヘルスケア事業を展開している。医療用医薬品事業では潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」や機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」など、コンシューマーヘルスケア事業では「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」植物性便秘薬「ウィズワン群」などを主力としている。

  8月19日にスイスのビフォーファーマ社と鉄欠乏症治療剤「Ferinject」の日本国内における独占的開発・販売契約の締結、8月22日にデンマークの連結子会社ZPD社の株式追加取得による完全子会社化、9月26日にコンビニエンスストア向けドリンク「ヘパリーゼWハイパー」の発売を発表している。

  今期連結業績見通し(8月7日に増額修正)は売上高が前期比13.5%増の605億円、営業利益が同32.3%増の61億円、経常利益が同30.4%増の61億円、純利益が同10.5%増の44億円としている。医療用医薬品事業では「アサコール」の好調が続き、6月発売の「アコファイド」も寄与する。コンシューマーヘルスケア事業では「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」が好調だ。大幅増収増益だった第1四半期(4月~6月)の通期見通しに対する進捗率は高水準であり、通期再増額の可能性が高いだろう。

  株価の動き(10月1日付で1株を1.1株に分割)を見ると、8月上旬の1400円近辺を起点とする上昇トレンドで、水準切り上げの展開が続いている。10月10日には2458円まで上伸し、足元も2300円近辺で堅調に推移している。好業績を評価する動きだろう。

  10月22日の終値2324円を指標面(株式分割後)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS96円76銭で算出)は24倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間28円で算出)は1.2%近辺、実績PBR(前期実績に株式分割を考慮した連結BPS807円64銭で算出)は2.9倍近辺である。

  指標面の割安感がやや薄れ、週足チャートで見るとやや過熱感を残しているが、日足チャートで見ると右肩上がりの25日移動平均線が追い付いて目先的な過熱感は解消された。好業績見通しや今期再増額の可能性を評価して上値追いの展開だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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