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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】山下医科器械は下値固め完了し本格出直り、今期業績上振れの可能性
医療機器商社の山下医科器械 <3022> の株価は、下値固めが完了して出直りの勢いを強めてきた。今期(14年5月期)業績上振れの可能性も支援材料だろう。
九州を地盤とする医療機器商社で、医療機器の販売・メンテナンス、医療材料・消耗品などの販売を主力としている。そして子会社イーピーメディックは整形インプラントの製造販売を展開している。
九州最大の需要地である福岡県での市場シェア拡大を最重点戦略として推進するとともに、医療機関から物品管理を含めた複合的サービスのニーズが高まっていることに対応して、SPD(病院医療材料管理業務)の契約施設数増加を進めている。契約数増加に対応するため13年7月に福岡SPDセンターを新設し、鳥栖SPDセンターとの2拠点体制となった。医療関連のアベノミクス成長戦略も追い風として中期成長期待が大きい。
9月30日発表の第1四半期(6月~8月)連結業績は前年同期比7.1%増収、同32.7%営業増益、同26.5%経常増益、同29.4%最終増益だった。主力の医療機器販売事業では、病院設備更新に伴う超音波画像診断装置、SPD契約施設増加に伴う医療機器消耗品、低侵襲治療機器分野での内視鏡備品、メディカルサービス分野での放射線機器などの販売が増加した。新規開業支援の取り扱い件数増加も寄与した。
通期の見通しについては前回予想を据え置いて売上高が前期比0.3%増の473億29百万円、営業利益が同25.3%減の4億22百万円、経常利益が同23.9%減の4億97百万円、純利益が同30.5%減の2億79百万円としている。福岡SPDセンターの新設費用に加えて、設備工事・機器関連の入札案件の見通しが難しいとしているが、通期見通しに対する第1四半期の進捗率は売上高が24.4%、営業利益が37.4%、経常利益が36.0%、純利益が36.6%と高水準である。通期上振れの可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、概ね1600円~1700円近辺のレンジでモミ合う展開だったが、徐々に水準を切り上げている。10月15日には前日比34円(1.95%)高の1775円まで上伸する場面があった。1600円近辺で下値固めが完了して出直り態勢のようだ。
10月16日の終値1770円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS109円61銭で算出)は16~17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間33円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2157円57銭で算出)は0.8倍近辺である。
日足チャートで見ると、25日移動平均線がサポートラインとなって75日移動平均線を突破した。また週足チャートで見ると13週移動平均線を回復している。強基調に転換した可能性があり、今期業績上振れの可能性も支援材料に出直りが本格化しそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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