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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】翻訳センターは急騰後の調整良好、再動意近い
国内最大規模の翻訳会社である翻訳センター <2483> (JQS)の株価は急騰後の反動調整局面だが、目先の過熱感が解消して再動意のタイミングが接近している。20年東京夏季五輪のテーマ性や中期成長力を評価して上値を試す展開だろう。
特許・医薬・工業(IT関連)・法務・金融分野を中心として、企業向けなどに翻訳サービスを展開している。企業の知的財産権関連、新薬開発関連、新製品開発関連、海外展開関連、ディスクロージャー関連など翻訳サービス需要は拡大基調であり、M&Aも積極活用して業容を拡大している。
12年8月には通訳・翻訳・国際会議運営のアイ・エス・エス(ISS)を子会社化した。ISSは13年6月に横浜で開催された「第5回アフリカ開発会議」の全体運営を担当するなど国際会議運営の実績は豊富である。アベノミクス成長戦略では30年までにアジア1の国際会議開催国となることを掲げており、20年東京夏季五輪開催で活躍の場が一段と広がる。また13年6月には、アイタスからIT関連のローカライゼーション/マニュアル翻訳事業の一部を譲り受けた。
今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比21.0%増の88億円、営業利益が同11.1%増の4億70百万円、経常利益が同11.1%増の4億70百万円、純利益が同9.0%増の2億40百万円としている。東京本部移転増床費用が発生し、人材採用などの先行投資負担も利益圧迫要因となるが、主力の翻訳事業は医薬分野や金融分野を中心に好調している。ISSグループの通期連結も寄与する。第1四半期(4月~6月)は大幅増収増益であり、通期ベースでも好業績が期待されるだろう。
株価の動き(4月1日付で株式100分割)を見ると、20年東京夏季五輪開催の決定を受けて動意付き、直前の9月6日終値3555円から9月17日の年初来高値7800円まで急騰した。足元は急騰後の反動調整局面となり9月25日に4795円、10月2日に4760円まで調整したが、利益確定売り一巡感も強めている。
10月2日の終値4865円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS142円40銭で算出)は34倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は0.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1459円64銭で算出)は3.3倍近辺である。
週足チャートで見ると高値圏で上ヒゲを付けて急騰後の反動調整局面だが、日足チャートで見ると25日移動平均線近辺まで調整して目先の過熱感は解消された。再動意のタイミングが接近しているようだ。20年東京夏季五輪のテーマ性や中期成長力を評価して上値を試す展開だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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