【アナリスト水田雅展の銘柄分析】JFEシステムズは9月末に株式分割、今期2ケタ増益

2013年9月20日 09:07

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  情報システム開発・構築のJFEシステムズ <4832> (東2)の株価は戻り高値圏で堅調に推移している。9月末の株式分割も刺激材料となってモミ合い上放れの可能性があるだろう。

  川崎製鉄(現JFEスチール)のシステム部門を分離して設立した情報サービス企業である。鉄鋼向け情報システム開発・構築事業を主力として、ERPと自社開発ソリューションを組み合わせた一般顧客向けSI(システム・インテグレーション)事業、食品業界向け自社開発のプロダクト・ソリューション事業なども展開している。

  中期重点戦略として製造流通業界向けの新規顧客開拓、ERPを核とした複合ソリューション、電子帳簿保存法対応ソリューション、食品ソリューションの拡大などを掲げている。アライアンス戦略も推進する方針で、5月には大阪ガス <9532> 子会社のオージス総研との協業、およびビジネスブレイン太田昭和 <9658> との資本・業務提携を発表している。

  今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比1.1%増の341億円、営業利益が同10.6%増の10億20百万円、経常利益が同10.1%増の10億20百万円、純利益が同3.3%増の5億20百万円としている。一般顧客向けSI事業の売上拡大などで増収増益見込みだ。第1四半期(4月~6月)は高収益案件の売上遅延が影響して営業赤字だったが、下期の売上構成比が高い収益構造のため特にネガティブ要因とはならないだろう。

  8月27日に株式分割と単元株制度の導入を発表している。9月30日を基準日(効力発生日10月1日)として1株を100株に分割し、単元株式数を100株とする。これに伴い期末配当を従来予想の2000円から20円(期末一括で年間20円)に修正した。

  株価の動きを見ると、6月7日の安値8万300円から反発し、7月以降は戻り高値圏の概ね8万2000円~8万8000円近辺のレンジでボックス展開が続いている。足元はレンジ下限から反発してレンジ上限に向かう形のようだ。

  9月19日の終値8万5600円を指標面(株式分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS6621円67銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2000円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS11万7971円09銭で算出)は0.7倍近辺である。

  週足チャートで見ると5月高値後は上げ一服だが、26週移動平均線がサポートラインの形で下値を切り上げている。株式分割も刺激材料となって、モミ合い上放れの可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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