【株式評論家の視点】信越化学工業は連想安のここが買い場になる、今期は増額が有力

2013年9月17日 10:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  信越化学工業 <4063> が絶好の押し目提供場面に位置している。ここへきての下げは、同じシリコンウエハーを手掛けるSUMCO <3436> が業績の減額に進み、その連想イメージが高まったことによるもの。SUMCOについては1ドル=約83円で為替予約を実施していたため、円安が進み為替差損が膨らむという特殊な要因もあり、必ずしも信越化学にとってアゲインストの風が吹いているわけではない。

  従って、いわれなき下げとも言えるこの局面はまさに絶好の買い局面となりそう。7月25日に発表された今2014年3月期の第1四半期決算は、営業利益が455億円と、前年同期比12%増となった。中間決算については営業利益880億円(前年同期比5%増)の見通しが明らかにされているが、1700億円の前期比8%増益の見通しを発表しているが、これでいくと第2四半期の営業利益は425億円にダウンすることになる。

  しかし、世界最大の塩ビ樹脂メーカーである米国子会社のシンテックは、収益の大幅な拡大基調を維持している。米国の国内市場は、主要な仕向け先である住宅市場が2011年に底入れし、拡大基調にある。しかも、同社は高い競争力を生かして中南米、中近東などへの輸出を拡大。能力一杯での生産・販売を続けるとともに、合理化によるコスト削減も進展、製品の採算も比較的高水準を保っている。円安も大きな追い風となり収益を大きく押し上げている。

  これまで苦戦していた半導体シリコンウエハー事業も、スマートフォンやタブレット(多機能携帯端末)の高性能の半導体に使う直径300ミリメートルのシリコンウエハーの需要が回復傾向にある。大幅な能力増強がないため、徐々に需給がタイト化する方向にある。アナリスト筋はこぞって今期増額の方向を打ち出しており、反動高でもかなりの値幅取りを狙える。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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