関連記事
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】プラマテルズ株価は高値圏頑強、400円挟んだモミ合い5ヶ月
合成樹脂専門商社のプラマテルズ <2714> (JQS)の株価は徐々に下値を切り上げている。指標面の割安感に見直し余地があり、ボックスレンジから上放れのタイミングが接近しているようだ。
双日 <2768> グループの合成樹脂原料・製品・関連機器の専門商社で、エンジニアリング系樹脂やスチレン系樹脂を主力としている。需要先を業種別に見るとOA・事務機器、家電・電子部品を中心として、建材、医療、自動車向けなど幅広い。高付加価値商材の拡販とともにタイ、インド、台湾などアジア市場への展開を加速している。
今期(14年3月期)連結業績見通しは、7月26日に厚生年金基金からの脱退に伴う特別損失計上で純利益を1億20百万円減額修正し、売上高が前期比4.3%増の580億円、営業利益が同6.4%増の8億70百万円、経常利益が同7.2%増の8億40百万円、純利益が同14.3%減の3億60百万円としている。
全体として需要はやや低調だが、エンジニアリング系樹脂の高付加価値商材が好調に推移する。通期見通しに対する第1四半期(4月~6月)の進捗率は売上高が24.2%、営業利益が19.3%、経常利益が19.2%、純利益が24.2%である。営業利益の進捗率はやや低水準だが、期後半には景気回復が追い風となり、前期低調だった家電製品や事務機器向けスチレン系樹脂の回復も期待される。
株価の動きを見ると概ね400円近辺のレンジで推移している。ただし6月安値366円をボトムとして、7月安値380円、8月安値391円と徐々に下値を切り上げている。一方で9月11日には413円まで上伸する場面があり、ボックスレンジから上放れの動きも強めている。
■PER9倍台、配当利回り3%台後半
9月13日の終値406円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS42円11銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS795円07銭で算出)は0.5倍近辺である。週足チャートで見ると、足元で割り込んでいた26週移動平均線を回復する動きを強めている。高配当利回り、低PBRであり、指標面の割安感に見直し余地があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【編集長の視点】トーカイは反落も増益転換業績を再評価し内需割安株買いが再燃余地(2013/09/11)
・【株式評論家の視点】レオパレス21は今期も好スタートを切る、業績の更なる好転に期待(2013/09/11)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
