【アナリスト水田雅展の銘柄分析】日本マニュファクチャリングサービスは底値圏、PER割安

2013年8月27日 09:25

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■2020年に1000億円企業

  製造請負大手の日本マニュファクチャリングサービス <2162> (JQS)の株価はやや軟調展開だったが、目先的に底入れの動きを強めている。ほぼ底値圏だろう。

  事業戦略コンセプトとして「neo EMS」を掲げ、製造請負・派遣のIS(インラインソリューション)事業、修理・検査受託のCS(カスタマーサービス)事業、技術者派遣のGE(グローバルエンジニアリング)事業、そして子会社の志摩グループとTKRグループの開発・製造受託のEMS(エレクトロニクスマニュファクチャリングサービス)事業を展開し、20年3月期の売上高1000億円を目指している。

  8月8日発表の今期(14年3月期)第1四半期(4月~6月)連結業績は売上高が99億41百万円で前年同期比21.7%増収だったが、営業利益は2億30百万円の赤字、経常利益は29百万円の赤字、純利益は1億55百万円の赤字だった。海外EMS事業の好調が牽引して売上高は計画(90億90百万円)を上回ったが、国内IS事業の生産調整の影響などで粗利益率が低下して、営業利益は計画(2億02百万円の赤字)をやや下回った。

  通期の見通しは前回予想を据え置いて売上高が前期比15.8%増の450億円、営業利益が同2.1倍の8億20百万円、経常利益が同77.1%増の10億円、純利益が同2.1倍の5億円としている。新規受注や生産回復などで主力の国内IS事業とEMS事業で2桁増収を見込んでいる。海外IS事業では中国とベトナムの新規連結が寄与する。

  7月には子会社TKRが日立メディアエレクトロニクスの電源事業、トランス事業、車載チューナー事業、映像ボード事業を譲り受けるとともに、同社のチューナー製品を製造している水沢工場(岩手県奥州市)の建物・生産設備を取得した。さらに8月1日には、既存のCS事業を強化するため、消費者の個別ニーズ対応したBtoCのビジネスインフラ構築に向けて、クラウドマニュファクチャリングを開始すると発表している。事業領域拡大で中期成長が期待される。

■12月31日付けで株式100分割

  なお5月22日に株式分割と単元株制度の採用を発表している。13年12月31日を基準日(効力発生日14年1月1日)として1株を100株に分割し、単元株数を100株とする。この株式分割に伴い、今期の配当予想は年間3円(期末一括)となる。

  株価の動きを見ると、6月の安値3万6450円から反発して7月には一旦5万円台を回復したが、その後反落して足元は4万円台前半でモミ合う展開のようだ。ただし4万円台を割り込んで下押す動きは見られない。目先的には底入れしたようだ。

  8月26日の終値4万2000円を指標面(14年1月1日の株式100分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS4890円45銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間300円で算出)は0.7%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS3万6745円45銭で算出)は1.1倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線を割り込んで調整局面だが、ほぼ底値圏だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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