関電、インドネシアで水力発電事業 売電契約を締結

2013年8月21日 12:39

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 関西電力はインドネシアで水力発電事業を本格展開する。

 関電は2007年9月、インドネシアにおけるIPP事業であるラジャマンダラ水力発電プロジェクトについて、同国のエネルギー鉱物資源省から独占開発権を取得した。同プロジェクトは、ジャワ島・ジャカルタの南東約100kmのラジャマンダラ地点のチタルム川流域に水力発電所を建設し、インドネシア国有電力会社(以下、PLN社)に売電するもの。

 関電はこれまでPLN社と売電契約に係る協議を進めるとともに、2012年2月に関電の100%子会社であるケーピック・ネザーランド社とPLN社の100%子会社であるインドネシアパワー社が共同出資して、発電所の土地取得、建設、運転保守を担う現地プロジェクト会社「ラジャマンダラ・エレクトリックパワー社」を設立するなど、プロジェクトの準備を進めてきた。

 そして、関電は8月20日、ラジャマンダラ・エレクトリックパワー社を通じ、PLN社とBOT(Build Operate Transfer)方式による30年間の売電契約を締結した。なお、同案件は、調査段階から手がけた海外新規水力発電事業としては国内電力会社では初めてのものとなる。今後2013年10月の着工、2016年7月の運転開始を目指していく。

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