【アナリスト水田雅展の銘柄分析】翻訳センター株価は上放れのタイミング、3000円前後固まる

2013年8月14日 09:15

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 国内最大規模の翻訳会社である翻訳センター<2483>(JQS)の株価は、今期(14年3月期)好業績見通しを評価して出直り歩調に変化ないだろう。株価は3000円前後を固めている。

 特許・医薬・工業(IT関連)・法務・金融分野を中心として、企業向けなどに翻訳サービスを展開している。企業の知的財産権関連、新薬開発関連、新製品開発関連、海外展開関連、ディスクロージャー関連など需要は拡大基調である。

 12年8月には通訳・翻訳・国際会議運営のアイ・エス・エス(ISS)を子会社化し、13年6月にはアイタスからIT関連のローカライゼーション/マニュアル翻訳事業の一部を譲り受けるなど、業容を拡大している。ISSは6月に横浜で開催された「第5回アフリカ開発会議」の全体運営を担当するなど国際会議運営の実績は豊富である。アベノミクス成長戦略では30年までにアジア1の国際会議開催国となることも掲げており、活躍の場が一段と広がるだろう。

■第1四半期は49.8%増収、営業利益97.2%増益

 8月6日発表の第1四半期(4月~6月)連結業績は前年同期比49.8%増収、同97.2%営業増益、同94.7%経常増益、同91.9%最終増益だった。主力の翻訳事業は医薬分野や金融分野の好調で同1.6%増収と堅調に推移した。さらに前期途中から連結対象となったISSグループの好調で派遣事業が同8.3倍増収となり、語学教育事業、国際会議運営事業、通訳事業も寄与した。

 通期の見通しは前回予想を据え置いて、売上高が前期比21.0%増の88億円、営業利益が同11.1%増の4億70百万円、経常利益が同11.1%増の4億70百万円、純利益が同9.0%増の2億40百万円としている。

 第1四半期の進捗率を見ると、通期見通しに対しては売上高が23.7%、営業利益が16.0%、経常利益が15.5%、純利益が15.4%と低水準だが、第2四半期累計(4月~9月)に対しては売上高が50.8%、営業利益が53.6%、経常利益が52.1%、純利益が52.9%と順調な水準である。東京本部移転増床費用が発生し、人材採用などの先行投資負担もあるようだが、翻訳サービスの需要が拡大基調であり、ISSグループの通期連結なども寄与して好業績が期待される。

 株価の動き(4月1日付で株式100分割)を見ると、6月の安値圏から反発して水準を切り上げた。足元は3000円を挟むレンジで推移して戻り一服の形だが、8月13日には前日比141円(4.71%)高の3135円まで5営業日ぶりに大幅反発する場面があった。好業績を見直す動きだろう。

 8月13日の終値3105円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS142円40銭で算出)は22倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は1.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1459円64銭で算出)は2.1倍近辺である。日足チャートでは25日移動平均線、週足チャートでは26週移動平均線がサポートラインの形のようだ。出直り歩調に変化はなく、足元では自律調整が一巡して25日移動平均線から上放れのタイミングだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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