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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】神鋼商事は5月高値が視野、高値まで20円に接近
鉄鋼・非鉄金属関連商社の神鋼商事<8075>(東1)の株価は着実に水準を切り上げて出直り歩調だ。きっかけ次第で動意付く可能性もあり、5月の高値が視野に入りそうだ。
鉄鋼製品、鉄鋼原料、非鉄金属、機械・情報、溶接材料・機器などの分野に展開している。6月に発表した中期経営計画(14年3月期~16年3月期)では神戸製鋼所<5406>グループの中核となるグローバル商社を目指し、経営数値目標として16年3月期売上高1兆円、経常利益90億円、海外取引比率40%以上を掲げている。メキシコでの販売会社立ち上げ、中国での自動車向け部品加工会社の収益化、アセアン・インド域内での三国間取引拡大などグローバルビジネスを加速させる方針だ。
■第1四半期、前年同期比27%増益、通期2ケタ増益
7月30日発表の今期(14年3月期)第1四半期(4月~6月)の連結業績は、前年同期比0.2%増収、同27.3%営業増益、同20.4%経常増益で、純利益は5億57百万円(前年同期は3百万円)だった。売上面では半導体向けリードフレーム、機械関連の大型案件、溶接関連機器などが減少したが、一方では鋼板や輸入鉄鋼原料などの取扱量が増加した。売上高は横這いにとどまったが、売上総利益の増加、受取配当金の増加、過年度法人税の一巡などで大幅増益だった。
通期見通しは前回予想を据え置いて売上高が前期比13.0%増の8700億円、営業利益が同10.0%増の60億円、経常利益が同4.9%増の51億円、純利益が同59.5%増の30億円としている。通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が23.7%、営業利益が21.4%、経常利益が24.8%、純利益が18.6%である。公共投資の増加、粗鋼生産や自動車生産の増加など期後半に向けての景気回復を考慮すれば概ね順調だろう。純利益については過年度法人税の一巡も寄与する。
株価の動きを見ると、6月安値166円をボトムとして反発し、着実に水準を切り上げている。7月末に180円台に調整する場面があったが、下押す動きは見られず、足元では200円台まで戻している。今期好業績を再評価して出直り歩調だろう。
■PER6倍、利回り3%
8月13日の終値202円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS33円88銭で算出)は6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は3.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS335円84銭で算出)は0.6倍近辺である。
日足チャートでは25日移動平均線、週足チャートでは13週移動平均線を回復して水準を切り上げている。指標面には割安感があり、きっかけ次第で動意付く可能性もあるだろう。5月の高値223円が視野に入りそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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