乱高下が呼ぶ軌道修正(その2)

2013年8月8日 14:35

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記事提供元:フィスコ


*14:35JST 乱高下が呼ぶ軌道修正(その2)
「デフレは需要不足が原因」との見方が再燃している。大幅な円高是正、資産効果、電力料金上昇などによる物価上昇圧力、といった変化が出ても、一部高額品を除き消費回復の手応えが乏しい。金融緩和不足が原因とするリフレ派の主張にも空回りの面が見られ、最低賃金引き上げなどの対策が打たれ始めているが、構造的な改革議論が強まると見られる(キッカケとなったのは6月28日に厚労省が発表した労働市場分析レポート。「1990年代以降、生産年齢人口が減少する中で実質GDPの伸びが鈍化している」)。


内需不足対策の観点で、国がフクシマの汚染水対策に乗り出したことは一つの前進となる公算がある。東電の後手後手の対策には、除染できないトリチウムは海に流そうとしている(六ヶ所村では沖合いに流すパイプラインが有り、基準はフランスの設備に基づく)との疑念があった。それがセシウムなども含んだままの状態で流れ出し、喫緊の対策が必要になったと考えられる。海外への原発売り込みの前に、事故対策に十分な対処能力を示す必要があろう。


地下水対策は鹿島が提案したとされる「凍土方式」がメインになるようだが、幅広く除染対策にも国が本腰を上げれば、事故直後1年ぐらいで相次いだ民間の除染技術開発を再び活発化させる公算がある。化学、繊維など数多くの企業が発表した中で、本物が登場する期待がある。《FA》

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