【中国の視点】1米ドル=110円は遠くない、円の「安全通貨」特殊性が薄れ

2013年8月5日 07:59

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記事提供元:フィスコ


*07:59JST 【中国の視点】1米ドル=110円は遠くない、円の「安全通貨」特殊性が薄れ
中国メディアはこのほど、安倍政権が参議院選挙で勝利したことについて、同政権が進めている金融緩和政策「アベノミクス」の推進において政治面で強いサポートになると指摘。また、円為替相場の今後の見通しについて、円安方向に進むとの見方が多い。

地元の光大銀行は最新リポートで、日本経済が過去20年にわたって停滞していたことが日本のデフレを作り出したと指摘。また、主要通貨の中で日本円と中国元が「安全通貨」とされてきたことも長期の円高につながったと分析した。

ただ、「アベノミクス」の実施に伴い、円の安全通貨という特殊性が薄れている上、デフレ脱却という目標のもとで、今後の円相場が日本経済の実力と国内の金利水準に影響されやすくなるとの見方が示された。

「アベノミクス」の効果について、光大銀行は、6月の日本全国消費者物価指数(コア)が前年同月比で0.4%上昇し、1年2カ月ぶりにプラスに転じたほか、約5年ぶりの上昇率を記録したと指摘。大胆な量的緩和がデフレ脱却に寄与したと評価した。また、日本政府が直近3回連続で国内の景気動向の基調判断を上方修正したため、一連のデータから判断すると、日本経済がデフレから脱却する可能性が高まっていると判断した。

同銀行は、日本経済の回復が米国よりやや遅いほか、日本の金利水準も米国を下回っていると指摘。さらに、米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和を縮小させた場合、日米間の金利差が一段と拡大するため、円相場が円安に振れやすくなるとの見方を示した。日本の経済政策や金利差など総合的な要素で判断すると、1米ドル=110円が遠くないと予測した。《ZN》

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