関連記事
新興国の成長不安が株安・円高の要因に:インドでは景気低迷下での金融引き締め
記事提供元:フィスコ
*08:53JST 新興国の成長不安が株安・円高の要因に:インドでは景気低迷下での金融引き締め
最近の円相場は株式市場の軟調推移が支えとなっている面が強い。政府が予定通り消費税を導入すれば景気失速につながるとの見方に加え、新興国の景気減速が企業収益を圧迫するとの思惑が株安の背後にあるようだ。
新興国に絡むイベントでは、きょう30日にインド準備銀行(中央銀行)の金融政策レビューが開催される。ブルームバーグがまとめた市場コンセンサスでは、政策金利となるレポ金利が年7.25%、預金準備率が4.00%に据え置かれるとの予想だ。
ただ、今回の会合で中心議題となるのは政策金利ではなく、通貨ルピーの安定化。準備銀行は29日、会合に先立って公表した「エコノミック・レビュー」報告書で、金融政策の最重要項目がルピー相場の安定になるとし、経常赤字の縮小に向けてさらなる追加措置を講じると言明した。
同行はこれまでレポ金利以外の金利引き上げなどで銀行間市場での流動性を引き締め、短期金利を引き上げて投機的なルピー売りの動きを封じ込めようとしてきた。これは米量的緩和の縮小観測によるルピー相場の急落に対応した措置だが、景気減速下での引き締め策は成長をさらに鈍化させるとの批判も多い。
例えば、同国の自動車市場は長引く低迷に苦しんでおり、スズキ<7269>や日産<7201>、ホンダ<7267>、トヨタ<7203>など、現地への進出を加速させている日系企業にとっても逆風が続きそう。
なお、スズキ子会社であるマルチ・スズキの株価は今年4月以来の安値水準に低迷。内需低迷と金融政策引き締めがダブルパンチとなる中、日本からの部品輸入に頼る同社にとってはルピー安も痛手となる。《RS》
スポンサードリンク

