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NYの視点:【FRB次期議長レース】イエレン副議長が依然有力
*07:05JST NYの視点:【FRB次期議長レース】イエレン副議長が依然有力
バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の任期は2014年1月31日に満了となる。バーナンキ米議長が続投することも除外できないが、議長は続投の意向を示唆していないほか、先週の旧ハンフリーホーキンズ法に基づく半期に一度の議会証言において、多くの議員も議長が今期で退任することを信じていることが明らかになった。米ゴールドマンサックスは政府が議長後任を10月に発表すると見ている。次期議長候補は早くて任期満了の5カ月前、遅くても1カ月前に発表される。大統領の指名を議会が覆す可能性は少ないが、ここ数年、政治色が強まり上院での指名プロセスが長期化しているため。2009年のバーナンキ米議長の再任は任期満了の4ヶ月前に発表された。
議長後任の候補者としてイエレンFRB副議長が有力と見られていたが、米ワシントン・ポスト紙はオバマ米大統領がサマーズ元国家経済会議(NEC)委員長を押していると報じた。サマーズ氏自身、次期議長に指名されるべく根回しを活発化していると報じられている。ホワイトハウスを訪れた回数で言うと、サマーズ氏はオバマ政権を去って以降14回訪問している。オバマ大統領とは2011年の4月に2回、11月に1回、2012年12月に1回と、4回面会。また、ルー米財務長官、スパーリング国家経済会議(NEC)現委員長、副委員長とも会合を設けている。一方、イエレンFRB副議長はオバマ米大統領が現職について以降、2011年11月にクルーガー経済諮問委員会(CEA)委員長を訪問した1回だけ。
ただ、財務長官退任後、ハーバード大学学長を務めていたサマーズ氏は2005年に、「女性が統計的に数学と科学の最高レベルでの研究に対してより少ない適性を持つかも知れない」と推測した発言が引き起こした論争により学長を辞任。このことを考慮すると女性表を多く獲得しているオバマ米大統領が同氏を指名するとは考えにくい。また、FRB議長は連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーをまとめていく役割もあるが、一匹狼的な性格が災いし国家経済会議(NEC)委員長を離職したといわれているサマーズ氏は、この役割でも当てはまらない。
一方で、次期大統領候補としてヒラリー・クリントン氏をおしたい民主党議員達が、同時に初の女性FRB議長の誕生は「行き過ぎ」と考える可能性も否めない。
アイルランドのオンラインで賭けができるサイト、Paddypower.comは、次期FRBメンバーを予想する上で最も勝率が高いことで有名。2005年にはグリーンスパン前議長の後任候補として、グレンハバード・コロンビア大ビジネススクール校長、マーティンフェルドスタイン・ハーバード大教授の名前が挙がるなか、バーナンキ米FRB現議長が最も有力と見ていた。Paddypowerによると現在イエレンFRB副議長が最有力で、その次がファーガソン前FRB副議長、その次にサマーズ氏が続いている。
イエレンFRB副議長はバーナンキ米FRB議長よりもハト派として知られており、現副議長が次期議長の座におさまった場合は景気に配慮し現在の緩和的な金融政策が継続すると考えられる。サマーズ氏が次期議長となった場合は、よりタカ派色が強まると考えられドルの上昇要因となる可能性がある。《KO》
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