ソーラーフロンティアが世界最軽量の太陽光パネルを発売、スマホ並みの厚さ

2013年7月24日 13:37

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 ソーラーフロンティアは23日、ガラス基板構造のCIS薄膜太陽電池モジュールとしては世界最軽量となる製品「Solacis neo(ソラシス・ネオ)」と、同社製品ラインナップの中で過去最高出力となるCIS薄膜太陽電池モジュールの「高出力モジュール SF170-S」の2製品を新発売すると発表した。「Solacis neo」は国内住宅市場専用に、「高出力モジュール SF170-S」は国内住宅市場向けに先行発売する。

 「Solacis neo」は、ソーラーフロンティアが開発した最先端CIS技術を駆使した薄型軽量モジュールで、スマートフォン並みの厚さ約6.5mmという圧倒的な薄さや、約8.0kgという従来よりも40%減の軽さを実現している。また、ねじれに強いCIS技術により可能となったフレームレスな形状のデザイン性の高さと屋根へのフィット感が特長。同製品は、宮崎第2工場において今年10月から生産を開始し、11月より出荷を予定している。

 一方、SFシリーズの最新型である「高出力モジュール SF170-S」は、ソーラーフロンティア製CIS薄膜太陽電池として過去最高出力となる170Wを誇り、最新生産技術を導入している日本最大の太陽電池工場である国富工場(宮崎県)で生産されている。ソーラーフロンティアは従来から、照度特性、温度特性、光照射効果、さらに部分的な影への耐性などにより発電量の多さが特長であるCIS薄膜太陽電池モジュールの発電性能の向上に努めてきたが、今回さらにその性能を高めることに成功した。同製品は今年7月から出荷が開始されている。

 それぞれの新モジュールの発売に合わせて、クロスワン工法という新たな工法を取り入れた住宅用架台も販売する。新工法では、従来の安全性や信頼性を確保しながら屋根に取り付ける金具やモジュールを固定する機構を工夫することで、住宅の屋根への負担が少なくなるとともに、設置時間も従来工法と比べて約40%短縮できる。

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