【株式評論家の視点】サンフロンティア不動産は値固め完了、増額期待を抱え出直りへ

2013年6月25日 09:29

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  サンフロンティア不動産 <8934> は値固めが最終局面入りの様相を強めており、出直り相場への転換が近付いているニュアンスだ。株価を押し上げていくのは成長する業績だ。

  最近の業績推移を見ると、2010年3月期の営業損失から、2011年3月期に営業利益は6憶6200万円の黒字に浮上、以後2012年3月期8億6100万円、2013年3月21億5600万円、そして今2014年3月期も29億5000万円と、すごいスピードで躍進してきた。

  株価はここらあたりまでは織り込んだ感はあるが、ポイントは来2015年3月期以降も増益トレンド継続が有力で、成長性見直しの動きはまだ評価が完結していない。同社のポイントは、「世界の東京」を主戦場としている点にありそう。東京だから豊富な物件があり、東京だから投資家のニーズも強く、それが好業績の根源になっているものと思われる。

  中期的な成長へ向けて、ビルオーナー、テナント企業などに対し、きめ細かい対応を行うことで品質の高い物件を確保することを心掛けている。また、プロパティマネジメント、賃貸仲介、売買仲介など安定的収益が見込める事業を強化する。さらに、都心部に特化した総合不動産サービス企業として、賃貸仲介、売買仲介、プロパティマネジメント、滞納賃料保証、オフィス移転をトータルにサポートする業務等、不動産事業を立体化させることで、多様な不動産サービスを提供し、中期的な成長を図る。

  今2014年3月期は売上げ160億円と前期比51.2%増、営業利益29億5000万円と同36.8%増の大幅増収益が見込まれている。アナリスト筋は増額修正が加えられる方向を予想しており、ここらあたりの方向性がはっきりするにつれ、株価も戻り指向を鮮明にしていくことになりそう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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