後場に注目すべき3つのポイント~材料株やバイオの一角に短期値幅取りの資金

2013年6月20日 12:24

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記事提供元:フィスコ


*12:24JST 後場に注目すべき3つのポイント~材料株やバイオの一角に短期値幅取りの資金

20日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・個人主体による材料株に資金が集中
・ドル・円は96円68銭付近、株安警戒の円買い・ドル売りは一段落
・材料株やバイオの一角に短期値幅取りの資金が向かう

■個人主体による材料株に資金が集中

日経平均は反落。143.69円安の13101.53円(出来高概算14億9000万株)で前場の取引を終えた。バーナンキFRB議長がFOMC後の記者会見で量的緩和縮小に言及したことを受けた米株安の流れを引き継ぎ、東京市場は売り先行で始まった。大証225先物は13080円と、シカゴ先物清算値(13160円)を下回ってのスタート。その後12950円まで下げ幅を広げる局面もみられたが、次第に下げ幅を縮めており、13100円を挟んでの推移が続いている。

セクターでは鉄鋼が上昇率トップ。水産農林、電力ガス、空運などが小じっかり。一方で、鉱業、機械、金属製品、倉庫運輸、医薬品、不動産、証券、その他金融、小売などに利益確定の売りが出ている。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1100を超え、全体の6割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに下落。指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、日揮<1963>、ソフトバンク<9984>、アドバンテスト<6857>などが堅調。半面、ファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>、京セラ<6971>、TDK<6762>などが重しに。

日経平均は寄付き後に先物主導で13000円を割り込む局面もみられたが、5日線辺りをサポートに下げ幅を縮めている。結果的には寄付き水準でのこう着であり、想定内の動き。前日に大幅に上昇した反動、投信設定による買い需要の反動とみれば、米株安の影響にも底堅さが意識されている。また、メガバンクの一角が堅調に推移していることなども安心感につながる。

もっとも、指数インパクトの大きいファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>のほか、値がさハイテク株がマイナスレンジで推移しているため、日経平均の反転は期待しづらい。一目均衡表では雲下限に上値を抑えられる形状であり、上値追いにも慎重であろう。

そのため、物色は個人主体による材料株に資金が集中しやすい状況である。神栄<3004>、前沢工<6489>、サニックス<4651>、チタン工<4098>、カーバイド<4064>、群栄化<4229>辺りに、引き続き短期資金が向かいやすいだろう。そのほか、セクターでは鉄鋼、水産農林辺りが注目されよう。

■ドル・円は96円68銭付近、株安警戒の円買い・ドル売りは一段落

ドル・円は96円58銭付近で推移。株式市場の大幅安を警戒した円買い・ドル売りは一段落。市場参加者の間では、午後の取引で日経平均株価が反転、上昇した場合、ドル・円は19日高値の97円03銭まで戻す可能性があるとの見方も出ている。ただし、今日発表された中国6月のHSBC製造業PMIが市場予想を下回っていることから、リスク選好的な円売りが広がることは期待できないとの声が聞かれている。

■今後のポイント

・日経平均株価の下げ幅縮小→リスク選好的な円買い・ドル売りは一服
・中国6月のHSBC製造業PMIは予想を下回る→リスク選好的な円売りを抑制する一因に

12時22分時点のドル・円は96円68銭、ユーロ・円は128円30銭、ポンド・円は149円46銭、豪ドル・円は89円55銭付近で推移。上海総合指数は、2112.47(前日比-1.45%)で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は一時278円安も押し目買いで下げ渋る展開
・材料株やバイオの一角に短期値幅取りの資金が向かう
・後場も値動きの軽い銘柄での値幅取り狙いに

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

12:30 みずほ証券、「米国経済の動向と展望」(東証)
14:00 景気動向指数(4月改定、内閣府)
14:00 民生用電子機器国内出荷(テレビ・DVD出荷5月、電子情報技術産業協会)
14:00 全国スーパー売上高(5月、日本チェーンストア協会)
16:00 コンビニエンスストア売上高(5月、日本フランチャイズチェーン協会)

<海外>

15:00 スイス・貿易収支(5月)
15:00 独・生産者物価指数(5月)
16:30 スイス・スイス中銀政策金利(6月)
16:30 独・サービス業購買担当者指数(PMI)(6月)
16:30 独・製造業購買担当者指数(PMI)(6月)《KO》

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