(香港)本土系銀行セクターが軟調、ムーディーズが地方債務リスクに警戒感

2013年6月19日 11:31

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記事提供元:フィスコ


*11:31JST (香港)本土系銀行セクターが軟調、ムーディーズが地方債務リスクに警戒感
本土系銀行セクターが軟調。海外メディアの報道によると、格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは19日、中国の銀行業が地方政府の債務問題というリスクに直面していると指摘した。これより先には、フィッチ・レーティングスが中国の信用バブルを警告したばかり。

このほか、前日には預金準備率の早期引き下げ観測が浮上したが、情報の信頼性を疑問視する向きも多い。報道によると、銀行間市場での流動性ひっ迫などを受け、4大国有銀行が中国人民銀行(中央銀行)に預金準備率の引き下げを求めたといい、きょう19日の夜にも発表される可能性があるという。ただ、不動産価格の上昇が続いているほか、人民銀が18日に中央銀行手形を発行したことから、短期内に預金準備率が引き下げられる可能性は低いとも指摘されている。

日本時間午前11時29分現在、主な関連銘柄の値動きは次の通り。

■交通銀行(03328/HK):5.46HKドル(前日比2.15%安)
■中国建設銀行(00939/HK):5.47HKドル(1.79%安)
■中国銀行(03988/HK):3.18HKドル(1.55%安)
■中国工商銀行(01398/HK):4.76HKドル(1.24%安)
■中国農業銀行(01288/HK):3.40HKドル(0.87%安)《NT》

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