【編集長の視点】児玉化学は連続大幅増益業績をテコに極低位値ごろ妙味を発揮し高変化展開へ

2013年6月19日 09:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

 児玉化学工業<4222>(東2)は、2ケタ台の極低位水準で下値もみ合いが続いているが、今3月期業績の大幅続伸予想をテコに高変化展開が想定される。インドネシア、ベトナムなどに建設した新工場が稼働、世界の新たな成長センターと注目されているASEAN地域で積極展開、グローバル体制を強化していることも、サポート材料となろう。

 同社の今期業績は、売り上げ210億円(前期比0.7%減)、営業利益8億円(同58%増)、経常利益6億円(同30%増)、純利益3億円(同47%増)と予想されている。前期業績が、日中関係の悪化などによる自動車部品需要の伸び悩みで期初予想を下ぶれたものの、増益転換、純利益は黒字転換して着地しており、今期も、急激な円安による原油、材料価格高騰による生産コスト増加の懸念はあるものの、ASEAN地域事業の拡大や事業構造改革のいっそうの推進で連続増益を確保する。ASEAN地域事業の拡大は、今年3月に策定した中期経営計画でも、成長戦略のメーンテーマとなっており、前々期から前期にかけ相次いで完成したタイ第2工場の自動車部品事業、ベトナム新工場の冷機成形品事業、インドネシア新工場の自動車部品事業などの稼働・成長で海外売上高比率を50%以上にアップさせ、2016年3月期に売り上げ275億円、営業利益18億円を目指す。

 株価は、中期経営計画を評価して110円をつけ、100円台出没場面から今期業績の大幅続伸予想で年初来高値129円まで3割高したが、全般急落相場の波及で往って来いの調整となった。PER8倍台の超割安修正で高値を奪回しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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