【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展】東洋建設の終値240円台が6営業日で底打ち感、浮体式洋上風力発電と除染関連で注目

2013年6月18日 09:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 海洋土木工事の東洋建設<1890>(東1)の株価が底打ち感を強めてきた。17日の244円で、終値240円台が6営業日となっているからだ。が公共投資増加の恩恵に加えて浮体式洋上風力発電関連などのテーマ性もあり、出直り展開が期待されるだろう。

 今期(14年3月期)連結業績見通しは、売上高が前期比5.5%増、営業利益が同22.9%増、経常利益が同15.0%増、純利益が同17.3%増の増収増益としている。国内では震災復興関連の港湾インフラ工事が高水準であり、海外では単独受注したケニア共和国のモンバサ港建設工事が本格化することも寄与する。震災復興関連や老朽化インフラ補修・更新関連など公共投資増加が追い風であり、好業績が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、270円~310円近辺でのボックス展開から下放れて、アベノミクス相場前の12年秋の安値圏までほぼ一本調子に調整した。ただし6月7日の222円をボトムとして反発し、6月17日には240円台に戻している。底打ちした可能性があるだろう。

 6月17日の終値244円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS16円24銭で算出)は15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS290円45銭で算出)は0.8倍近辺である。今期好業績見通しに加えて公共投資関連、浮体式洋上風力発電関連、放射性物質(セシウム)除染関連などテーマ性も豊富であり、出直り展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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