注目銘柄ダイジェスト(前場):木村化工機、群栄化学工業、ペプチドリームなど

2013年6月17日 11:35

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記事提供元:フィスコ


*11:35JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):木村化工機、群栄化学工業、ペプチドリームなど

木村化工機<6378>:578円(前週末比+42円)
急伸。原発再稼働の前倒し期待などを背景に、先週は電力セクターが業種種別上昇率のトップになっている。また、本日は大飯原発の運転継続報道なども伝わっている。原発に対する過度な警戒感後退で上昇している電力株の流れが、原発関連の材料株と位置づけられる同社などにも波及する格好へ。原発はインフラ輸出という政府の成長戦略からも注目される状況に。

群栄化学工業<4229>:393円(同+63円)
大幅反発。3Dプリンター関連として、改めてテーマ物色の流れに乗る格好へ。パナソニック<6752>が3Dプリンターを家電製品の大量生産に活用すると報じられている。今後は他の産業分野、あるいは他社にもこうした動きが広がるとの思惑から、3Dプリンター市場の拡大が想定される状況に。つれて、同関連の材料株では中心格となっている同社に注目が向かう。

エイチーム<3662>:3570円(同+470円)
大幅高。同社は先週末に第3四半期の決算を発表、営業利益は13.3億円で前年同期の単独比で76%増益、通期予想18億円は従来の単独計画比から変更無し。2-4月期は3.6億円で11-1月期比では16%増益に。11-1月期の収益水準が低下していたこと、四季報予想では通期営業利益が11億円まで下方修正されていたことから、会社計画に近い進捗が当面の安心感につながる状況と捉えられる。

KLab<3656>:595円(同+70円)
急伸。「ラブライブ」がアップルストアのゲーム売上高ランキングで第2位にランキングしていることが材料視されている。リリース以降は高水準での推移が想定以上に続いているとの評価に。また、ラブライブイベントの盛り上がりなども今後のさらなる期待材料につながる。

千代田化工建設<6366>:1120円(同+64円)
買い先行。メリルリンチ(ML)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に、一気に2段階格上げしている。目標株価も1050円から1470円に引き上げへ。北米LNG案件が始動など新たな成長分野が具体化してきたこと、来期に向けて業績拡大期に入ること、従来想定されて悪材料が織り込まれてきていることなどを要因としている。早ければ、7-9月期にもFreeportの受注獲得が期待できるとも。

福山通運<9075>:525円(同+31円)
上昇が目立つ。モルガン・スタンレー(MS)では、投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価を510円から630円に引き上げている。株価の出遅れ感が強く、国内景気回復に伴う数量増や単価上昇、それによる利益率改善期待は十分織り込まれていないと判断しているもよう。MSでは一方で、近鉄エクス<9375>やセイノーHD<9076>の投資判断を格下げしている。

ロングライフH<4355>:323円(同-24円)
下げ目立つ。上期営業利益は前年同期比7.3%減の2.1億円となり、従来予想から一転して減益での着地となったことが嫌気されている。従来予想では2.8億円が見込まれており、想定以上の下振れと捉えられている。なお、ホーム介護事業においては、入居者数が好調に推移しているもようで、通期計画については従来予想を据え置いている。

メガネスーパー<3318>:ストップ高買い気配
ストップ高買い気配。先週末に本決算を発表し、今期の営業損益は9.0億円の黒字、最終損益は7.0億円の黒字へとそれぞれ転換する見通しとなったことが好感されている。赤字店の退店を進めてきたが、競合チェーン店の新規出店への対抗と、リニューアルフォーマットの確立と拡大を企画して、下期から資金の目処が付き次第、新規出店を再開する方針。なお、同時に株主優待制度の再開を発表している。

エニグモ<3665>:16410円(同-1540円)
売り先行。2-4月期売上高は前年同期比32.6%増の4.1億円、営業利益は同42.9%増の1.8億円と大幅な増収増益となった。ソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」の会員数、商品取扱高とも拡大。同時に、7月末をもって1:2の株式分割を実施すると発表している。ただし、先週末は好決算期待を背景に先回りの動きも見られており、決算や株式分割の発表で好材料出尽くし感も意識される格好に。

ペプチドリーム<4587>:11760円(同-1250円)
大幅反落。上場後の短期的な過熱感が意識され、利益確定売りが膨らむ展開となっている。11日にマザーズ市場へ上場し、初値は公開価格である2500円の約3.2倍となる7900円と人気化となったほか、週末には一時、公開価格の約5.5倍となる1万3700円まで需給面主導で上伸するなど、過熱感が強まる状況となっていた。なお、本日は13日に上場した横田製作所<6248>も軟調推移に。《KO》

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