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「異説:デフレの一因は株式市場にもある?」
記事提供元:フィスコ
*11:11JST 「異説:デフレの一因は株式市場にもある?」
17日午前の日経平均株価は前日比+100円超と堅調に推移している。日経平均株価の反落に対する懸念はおおむね払拭されたようだ。ドル・円相場もやや円安方向に振れており、株高を好感したリスク選好的な円売り・ドル買いが観測されている。
ところで、日本経済がデフレ状態に陥った要因については諸説あるが、一般的な見方とは大きく異なる見解が存在している。エコノミストやアナリストではなく、一般個人の見解のようだが、意外なことに株式市場(市場参加者)がデフレの一因であると見ている。
その理由は単純。上場企業は投資家の評価を常に意識しており、変化や改革などを求められているからだそうだ。売上が増えなくても増益が可能となる体制を構築しようとすれば、固定経費をある程度削減することは不可避となる。これを全ての上場企業が横並びで実施すれば、マクロ的な需要は減少し、個人消費は停滞する。この影響で社員の給料は上がるどころから、下がる場合もある。株価は上がるかもしれないが、所得の増加は期待できなくなるということらしい。
日銀による量的・質的な金融緩和策は所得増加につながらないとすれば、物価上昇率2%を達成しても、景況感は悪化するだろう。株式市場がこのことをどう評価するのか、それを予想することはできないが、好意的に見ることはないだろう。《MK》
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