【編集長の視点】エニグモは株式分割も1Q低利益進捗率業績を嫌い利益確定売りで急反落

2013年6月17日 10:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  エニグモ <3665> (東マ)は、1890円安の1万6060円と急反落して始まっている。前週末14日大引け後に今1月期第1四半期(1Q)決算の開示に合わせて株式分割を発表したが、1Q業績が、低利益進捗率にとどまったことを嫌って利益確定売りが先行している。同社の株価は、前週末に1Q業績に期待して急反発しており、反動が出ている。

  株式分割は、同社株式の投資単位当たりの金額を引き下げることによりいっそうの投資家層の拡大と同社株式の流動性の向上を図ることを目的にしており、7月31日を基準日に1株を2株に分割する。

  一方、1Q業績は、前年同期比32%増収、45%経常増益、1%純益増益で着地し、1月通期業績対比の利益進捗率は、21~20%と目安の25%に未達となった。同社の基幹事業のソーシャル・ショッピング・サイト「BUYMA(バイマ)」で、魅力的な品揃えを加速して期間限定のキャンペーン企画やリスティング広告などによるサイトの新規流入強化策を実施、会員数が、前年同期比46%増の129万9217人、商品取扱高が、同28%増の36億198万円と順調に拡大したが、出品商品の単価が、一時の大幅円安で調整されたことなどが要因となった。1月通期業績は、期初予想に変更はなく、純利益は、5億900万円(前期比34%増)と連続の過去最高更新を見込んでいる。

  株価は、今期の連続最高純益更新を手掛かりに上場来高値2万5000円まで3.1倍化、全般相場の急落に巻き込まれて1万1700円まで調整、1Q業績を先取りして調整幅の半値戻し水準までリバウンドしたところである。株式分割の権利取りとの綱引きで下値で強弱感の対立が続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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