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前場に注目すべき3つのポイント~日銀がREITの買い入れを拡大する構えとの報道
*08:35JST 前場に注目すべき3つのポイント~日銀がREITの買い入れを拡大する構えとの報道
17日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:売り一巡後はFOMC待ちで底堅く
■外資系証券の注文動向:差し引き400万株の買い越し
■前場の注目材料:日銀がREITの買い入れを拡大する構えとの報道で不動産関連に関心も
■売り一巡後はFOMC待ちで底堅く
☆日経225想定レンジ:上限12650円-下限12450円
17日の東京市場は、米株安の流れを受けて幅広い銘柄に売りが先行することになろう。14日の米国株式相場は、国際通貨基金(IMF)が米国の2014年経済成長見通しを引き下げたことが嫌気され、NYダウは100ドル超の下落となった。シカゴ日経225先物清算値は大証比255円安の12515円となり、日経平均はこれにサヤ寄せする格好での、ギャップ・ダウンから始まることになる。
一方、日経平均は先週までの下げで、月足ベースの一目均衡表の雲上限を一時割り込んだほか、日銀の異次元緩和策発表後の上昇部分を帳消しにしており、値幅調整は完了している。あとは各国金融市場の落ち着きを見極めながらの相場展開となるが、まずは、メジャーSQが通過したことにより、先物主導の荒い動きは次第に落ち着くとみられる。
また、今週は17、18日に主要8カ国(G8)首脳会議、18、19日には米連邦公開市場委員会(FOMC)、21日に黒田日銀総裁講演、EU財務相会合が予定されている。バーナンキ米FRB議長が会見で現在の金融政策を維持するとの見解を示すようならば、FOMC通過によって一先ず落ち着きを取り戻してくる可能性がある。
そのほか、日銀はREITの買い入れを拡大する構えと伝えられている。一定の購入ペースを続けるようだが、今後の購入余地が乏しいとの見方から相場下落の要因の一つだっただけに、下支えとして意識されよう。
物色の流れとしては、オーバーナイトのポジションは取りづらく、材料株での短期的な値幅取り狙いが中心になりそうだ。安倍首相は、東欧4カ国との初の首脳会合で日本の原子力発電所を売り込む「トップセールス」を展開しており、原発関連に関心が集まりそうだ。
■外資系証券の注文動向:差し引き400万株の買い越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1240万株、買い1640万株、差し引き400万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
6月10日(月):590万株の買い越し
6月11日(火):320万株の買い越し
6月12日(水):20万株の売り越し
6月13日(木):610万株の売り越し
6月14日(金):1260万株の買い越し
■前場の注目材料
・米国株安で売り先行へ、売り一巡後は米FOMC見極めムードが強まりやすい
・日銀がREITの買い入れを拡大する構えとの報道で不動産関連に関心も
・原発関連などのテーマや材料株での短期値幅取りが引き続き物色の中心か
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 4月第3次産業活動指数(前月比予想:+0.2%、3月:-1.3%)
12:00 JPモルガン証券株式調査部長のイェスパー・コール氏らがアベノミクスについて講演(日本外国特派員協会)《KO》
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