【株式評論家の視点】PALTEKは夏場の節電関連で注目へ、病院、介護施設、工場、オフィス向けに停電システム提供

2013年6月15日 17:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

■低コストの蓄電池システムも

  独立系半導体商社のPALTEK <7587> (JQS)は、夏本番を控え、本年も電力供給不足が懸念されると予想されることから、節電指向の高まりで、注目度が高まると予想される。同社が停電対策ソリューションに取り組み、病院や介護施設、工場やオフィス向けに停電システムやスマートライティングソリューションを提案しているほか、低コストで停電に対応する新たな蓄電池システムを取り扱っていることが注目されよう。

  足元の業績、半導体事業においては通信インフラ、医療機器向けにPLDや特定用途IC、医療機器向けにPLDやアナログIC等が堅調に推移。また、デザインサービス(設計受託)事業は、通信機器、医療機器向けの開発案件が堅調に推移するほか、昨年7月にグループ化したエクスプローラの業績が寄与し、今12月期売上高は153億5000万円(前年同期比16.0%増)、営業損益は3億円の黒字(同3億1700万円の赤字)、経常損益は2億7000万円の黒字(同1億8500万円の赤字)、最終損益は1億5000万円(同1億0600万円の赤字)と黒字転換を見込む。年間配当は期末一括5円を予定している。

  株価は、390円を軸として上下30円幅のもみ合いとなっているが、同社連結子会社エクスプローラが提案していた「レート制御機能搭載4K対応H.265コーデック装置実用化開発」が、独立行政法人エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「イノベーション実用化ベンチャー支援事業」に採択。来12月期に助成金を受領する予定で、来期業績に寄与するとの期待感が高まる。PBR0.61倍と割り負けしており、ここからの押し目は仕込み好機となろう。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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