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13日の中国本土市場概況:8営業日続落、外資の撤退加速などで約6カ月ぶりの安値更新
記事提供元:フィスコ
*17:04JST 13日の中国本土市場概況:8営業日続落、外資の撤退加速などで約6カ月ぶりの安値更新
連休明け13日の中国本土市場は大幅続落。上海総合指数は前営業日比62.54ポイント安(-2.83%)の2148.36、深セン成分指数は同331.18ポイント安(-3.78%)の8432.43で取引を終えた。小幅安で寄り付いた後は下げ幅を急速に拡大させ、その後も安値圏でもみ合った。上海総合指数はこの日、終値ベースで昨年12月14日以来の安値を更新した。
連休中に日米欧や新興国の株式市場が大幅に下落したことに加え、東京市場が今日13日にも急落したため、投資家の不安心理が高まった。また、中国を含む新興国からの外資撤退が加速しているとの報告も圧迫材料。リスク資金の撤退は最近のエマージング株式市場の下落要因だとみられている。米当局が早い段階で出口政策を模索するとの観測が資金撤退を加速させているもようだ。
中国国内では、連休中に発表された5月の経済指標が軟調だったことが成長鈍化懸念を強めた。また、利下げが実施されないとの見方も圧迫材料。さらに、世界銀行などが中国の成長見通しを下方修正したことも警戒された。
なお、今年1-5月の鉱工業生産や小売売上高、固定資産投資(農村部を除く)はほぼ市場予想と一致した。また、5月の消費者物価指数と生産者物価指数はともに市場予想を下回った。一方、同月の輸出増加率は前年同月比で前月の14.7%から1.0%に急落したほか、元建て新規貸出額も市場予想を大幅に下回った。輸出データの水増しなどで5月のデータは大幅に下方修正された。《KO》
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