【株式評論家の視点】IHIは新中期経営計画を見直す動きが強まる

2013年6月12日 09:33

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

 IHI<7013>(東1)は6月7日の330円で底打ち機運を強め、以後は順調な出直り相場に転じてきている。同社は今2014年3月期をスタートに2016年3月期を最終年度とする「グループ経営方針2013」をスタートさせた。前回の中計では財務面の改善などは達成したが、売上高や利益の目標は未達。成長力が不足しているとして新中計では設備投資、研究開発投資、投融資の総投資額の予算を対象となる3期間の合計で4000億円とした。前回の中計の予算2000億円(実績は2842億円)からは倍増となる。そして最終年度の2016年3月期には、売上げ1兆4000億円(前期1兆2560億円)、営業利益700億円(同421億円)を目指す。

 現在の社会を「スマートな社会インフラ」,「新たな高度情報化」,「複雑化する世界経済」という3つの大きな潮流(メガトレンド)の中にあると認識し,これらメガトレンドに対応していく。資源エネルギー分野では米国のシェールガスのほか海外展開を加速し、低品位炭を活用した石炭火力発電や、バイオマス発電事業も拡大する。社会基盤・海洋事業では、海外案件(トルコのイズミット湾横断橋,ベトナムのニャッタン橋)の円滑な遂行や豊洲再開発も円滑に進める。航空・宇宙・防衛事業では航空機エンジン、ロケット開発などが順調に伸びる予想だ。

 ここへきては次世代の有望製品とされる3Dプリンターの開発について、政府が産官学の連携によるプリンターの開発計画に動き出し、同社が参画すると報じられていることも目先妙味を盛り上げている。

 ともあれ中期経営計画の最終年度には1株当たり利益は20円台に乗せる見通しにある。中期的な上昇路線に乗る方向が予想される。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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