【株式評論家の視点】みずほフィナンシャルグループは本格的な構造改革の実現を評価

2013年6月10日 09:32

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  みずほフィナンシャルグループ <8411> (東1)はもみ合い下限に到達、下げ渋りから反転相場入りの様相を強めてきた。個人投資家のディーリング銘柄の主軸銘柄とあって、同社の人気低落は市場ムードに大きな影響を与えており、人気復活は全体相場の戻りに欠かせない要件である。

  市場部門や国際部門収益の伸長、経費の削減、みずほ証券の業績改善などの寄与で前2013年3月期の純利益は5605億円と、事前見通しの5000億円を上回り、前期比16%増へ上振れ決算となった。その反動もあって、今2014年3月期の純利益は5000億円と前期比10%減の慎重な見通しが明らかにされている。

  それが失望人気につながり、嫌気売りを誘っている図式だ。対前期比では市場部門の収益は減少する見込みだが、国際部門や金融商品販売の収益、みずほ証券の業績などに上振れ余地があり、与信費用の計画もやや保守的として、今期の増額を想定するアナリストが増えている。実際、ここへきてアナリストのレーティング引き上げが続いており、市場の見方も次第に前向きなものとなる方向が予想される。

  同社は今期から3カ年の中期経営計画で、最終年度の2016年3月期に連結純利益「5500億円レベル」を目指す。今年7月に傘下のみずほ銀行とみずほコーポレート銀行が合併するが、証券子会社の統合効果、銀行・信託・証券とのグループ一体運営体制の強化などで、「One MIZUHO」のシナジー効果として2016年3月期に14000億円が想定されている。ツーバンク体制の非効率性などの要因から、メガバンクの中では収益率が低位にあったが、本格的な構造改革の実現で、大幅な収益アップが期待されている。PBR0.9倍、配当利回り3.2%と、再び割安感の強い水準に戻ってきた。自然発生的な買いが株価を押し上げていく場面が想定される。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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