NYの視点:来週は日銀金融政策会合や米5月小売売上高などに注目

2013年6月8日 08:06

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記事提供元:フィスコ

*08:06JST NYの視点:来週は日銀金融政策会合や米5月小売売上高などに注目

6/4付けのシカゴIMM、投機・投資家筋のポジションで、円のネット売り持ち高は前週の2007年7月以来の高水準から減少した。市場の円の売り持ちが膨らんでいたことも週末にかけた円の急騰の要因になったと考えられる。

■来週のポイント

ドル・円相場が乱高下する中、日米の金融政策を睨んだ展開となる。日本銀行の金融政策決定会合や黒田総裁の会見に注目が集まるほか、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言や5月の小売売上高の指標に注目されている。

■日本

10日:1-3月期国内総生産(GDP)確定値
10-11日:日本銀行金融政策決定会合、黒田日銀総裁記者会見
14日:成長戦略と骨太の方針を閣議決定

日本銀行は、来週の会合で資金供給オペの期間延長を検討することが見込まれている。国債市場での、超金融緩和策を受けた利回りの望ましくない予想外の上昇を抑えるための方策を検討しているという。関係者によると、次回会合では低利での資金供給オペを拡充した場合の利点とリスクの議論に焦点があてられるという。もし、日銀が懸念材料となっていた利回りの上昇への強い対応策を示すと好感材料となり、外国投資家の日本株式への投資に絡んだ円売りが再燃する可能性もある。

■米国金融政策

10日:ブラード・セントルイス連銀総裁講演
13日:米国・5月小売売上高:予想前月比+0.4%(4月+0.1%)

米連邦準備制度理事会(FRB)の今後の金融政策の行方を見極める上で注目されていた米国5月の雇用統計は予想を上回る結果となった。また、雇用市場への参加率も増加。仕事探しをあきらめたりフルタイムの仕事を探しているが仕方なくパートタイムの仕事に就いている人を含めた不完全雇用率(U6)も上昇した。反面で、景気回復への懸念材料も残っている。時間当たりの平均賃金は前月比+0.2%の予想に反し横ばいにとどまったほか、雇用の増加を牽引したのは低賃金の職種である。

FRB関係者は度々、資産購入縮小には各月20万人以上の持続的な雇用増加が必要だとの方針を示している。しかし、現状はその条件を満たしていない。米ウォールストリートジャーナルのFedウォッチャーは5月の米雇用統計を受けて「FRBが資産購入を現在のペースで年末まで維持する」との見通しを示した。市場で定評のある米ゴールドマンサックスのチーフエコノミストも、FRBが12月の会合で資産購入の縮小を発表する可能性が強いと見ているようだ。米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)で世界最大の債券ファンドを運用するビル・グロス氏も今回の雇用統計がFRBによる資産購入縮小のきっかけとなる可能性は低いとの見方を示した。

*日本円
ネット・円売り持ち:-82,744(6/4)←円売り持ち:-99,769(5/28)(直近ネット円買い持ち最高水準:08年3/25+65,920、04年2/6+64499)(過去最高ネット円売り持ち高:07年6/26-188,077)

*ユーロ
ネット・ユーロ売り持ち:-51,621(6/4)←ユーロ売り持ち: -84,644(5/28)(07年5/15:+119,538過去最高買い持ち高、10年2/9-57,152過去最高の売り持ち高)

*ポンド
ネット・ポンド売り持ち:-77,738(6/4)←ポンド売り持ち:-74,525(5/28)(07年7/22:直近ネット買い持ち高最高水準+98,366)

*スイスフラン
ネット・スイスフラン売り持ち:-25,803(6/4)←スイスフラン売り持ち: :-28,972(5/28)(過去最高スイスフランネット売り持ち高:07年6/19:-79,331)

*加ドル
ネット・加ドル売り持ち:-39,776(6/4)←加ドル売り持ち::-33,359(5/28)(直近ネット買い持ち高最高水準:07年10/12+83001)

*豪ドル
ネット・豪ドル売り持ち:-58,550(6/4)←豪ドル売り持ち:-42,307(5/28)

*NZドル
ネット・NZドル買い持ち:+6,013(6/4)←NZドル買い持ち:+14,011(5/28)

*メキシコペソ
ネット・ペソ買い持ち:+82,871(6/4)←ペソ買い持ち:+120,864(5/28)(直近買い持ち高最高:08年2/29+125,000)
《KO》

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