丸紅と産業革新機構、欧州洋上風力据付大手の日本子会社を設立

2013年6月3日 18:00

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 丸紅と産業革新機構は3日、両社が共同保有する欧州洋上風力据付大手シージャックス・インターナショナル社に関し、日本ならびにアジア地域における洋上風力発電市場への事業展開を目的として、シージャックス社の100%グループ会社となる日本法人「シージャックス・ジャパン株式会社」を設立したと発表した。

 日本における洋上風力発電は、再生可能エネルギーへの注目とともに多数の新規発電所が計画されており、中長期的には主要な発電形態の一つになるものとして今後の市場拡大が見込まれている。また、近隣諸国においても政府支援等により洋上風力発電所の新規建設が見込まれており、将来的にはアジア地域全体において世界を牽引する欧州と同規模の市場形成が期待されている。

 丸紅は2011年11月に英ガンフリートサンズ洋上風力発電所へ参画し、翌2012年5月にシージャックス社を買収して、特殊船を用いた洋上風力発電所据付事業へ参入した。シージャックス社は欧州において830MW以上の洋上風力発電タービン機器等の据付実績を誇り、現在もドイツにおいて大型洋上風力発電所の建設を行っている。

 こうした洋上風力発電に対する丸紅のノウハウ、シージャックス社の経験・技術を最大限に活用することで、早期に日本並びにアジア市場向けに特殊船の新造や現有特殊船の展開を進め、地域全体における洋上風力発電の拡大へ貢献すべく活動を開始する。

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