三菱商事と建機レンタル大手4社が新会社を設立、建機の卸レンタル事業を展開

2013年5月17日 12:48

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 大手建設機械レンタル会社4社(アクティオ、カナモト、西尾レントオール、レンタルのニッケン)と三菱商事は16日、合弁で新会社「ダイヤモンド建機」を設立すると発表した。

 新会社は建設機械レンタル会社のニーズに対し、必要な建機を必要な期間、建機レンタル会社に貸し出すサービス(卸レンタル事業)を行う。

 これまで日本でのレンタル期間が終了した建機(中古建機)は主にアジア市場で販売されてきたが、第四次排ガス規制に対応した油圧ショベルは同規制に対応した燃料を必要とするため、今後アジアでの当該中古建機の需要は少なくなると予想されている。

 これに伴い、アジア市場で中古建機の販売が難しくなるため、建機レンタル会社では第四次排ガス規制に対応した油圧ショベルのレンタル料金の採算の悪化が懸念されており、アジア以外への中古建機の販売や建機調達方式の多様化などの対策を講じる必要に迫られていた。

 そのニーズに対応するため、新会社は三菱商事グループの持つ建機の調達力や国内外のネットワークを活かした中古建機販売力を背景に、建機レンタル会社に競争力のある建機貸出し条件を提供しながら卸レンタル事業を展開する。

 新会社は卸レンタル事業を建機レンタル会社全般に広げるとともに、業界ニーズを捉えながら業界各社のコスト低減に資するようなビジネスを行うことも検討していく。

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