トヨタ、電動モビリティの充電ステーションを「とよたエコフルタウン」に設置

2013年5月7日 21:20

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スマートモビリティパーク(画像:トヨタ自動車)

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 トヨタ自動車は7日、豊田市の低炭素社会モデル地区である「とよたエコフルタウン」に、電動モビリティの充電ステーション「スマートモビリティパーク」を設置したと発表した。

 「スマートモビリティパーク」は、電動モビリティシェアリングの拠点であるとともに太陽光発電機能と蓄電機能を備えており、系統電力への負担抑制に向けてエネルギーマネジメントを実施することが可能な充電ステーションとなっている。

 同充電ステーションは、公共交通の最寄駅と最終目的地の間の数キロ程度の近距離移動を想定した電動モビリティシェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモ・ライド)」のステーションの一つとして今秋より稼働する予定。当面は、「Ha:mo RIDE」の体験用として、超小型電気自動車(EV)「コムス」(トヨタ車体製)3台と電動アシスト自転車「PAS」(ヤマハ発動機製)5台を設置。ICカードを使った認証・開錠による車両の無人貸出の体験や、「とよたエコフルタウン」内での「コムス」や「PAS」の試乗が可能。

 また、太陽光発電機能と蓄電機能を備えており、太陽光発電による電力と系統電力を併用して電動モビリティへの充電が可能。さらに、一般家電用電源コンセントを備えており、非常時には蓄電池に蓄えた電力を電化製品などに給電することも可能。

 ステーションに設置されたモニター画面に、発電時・蓄電時・系統電力使用時・電動モビリティへの充電時の電力状況などを表示する。また、それらの推移を1分単位で測定し、昼間の充電に太陽光発電による電力が不足する場合は深夜に蓄えた系統電力を使用するなど、系統電力のピークシフトを図るエネルギーマネジメントを実施する。

 今後は地域エネルギーマネジメントシステム(EDMS)と連携し、豊田市のEDMS実証実験に参加する世帯の電力需給状況を踏まえて、ステーションの運営と地域系統電力への負担抑制を両立するエネルギーマネジメントの検証を実施する予定。

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