関連記事
東芝、東京電力のスマートメーター用通信システムを受注
東芝は1日、東京電力が進めてきた「スマートメーター用通信システム」の提案募集に関して、同システムを受注することで東電と基本合意したと発表した。
東電は今後最大10年間で2,700万世帯にスマートメーターを導入することを計画している。今回の「スマートメーター用通信システム」提案募集は、システムの基盤となる通信方式および通信機器・通信ネットワークシステムの仕様ならびに調達先を決定するもの。
今回の受注で東芝は、システムインテグレーターとしてシステム構築全般を担当するとともに、ヘッドエンドシステム、コンセントレーター(集約装置)及びスマートメーター通信部を納める。今回の通信部からヘッドエンドまでの一連のシステムには、スマートメーターのグローバル・リーディング・カンパニーであるランディス・ギア社の実績ある通信システム技術、国際標準技術を採用する。また、東芝とNTTグループ及びNECがプロジェクト推進を共同で行う。
同案件の受注により、東芝は世界最大規模のスマートグリッドシステムの基盤構築に貢献していくとともに、東電と協調し、同技術を適用したシステムの海外展開の推進を図っていく。
東芝は2011年にランディス・ギア社をグループ傘下に収め、スマートメーター事業をグローバルに強化してきた。ランディス・ギア社はスマートメーター市場で世界第一位のプレーヤーであり、世界30ヵ国以上で3,000万台以上のスマートメーター納入実績がある。
さらに、今年4月には、スマートグリッド、スマートメーター総合管理システム、通信ネットワーク管理を統合的に提案・対応する「グリッドソリューション推進部」を新設している。東芝は今後も、グローバルな事業展開で得た知見・ノウハウを生かしたスマートグリッドソリューションの提案により、同分野での事業展開を加速していく方針。
スポンサードリンク