シューメーカー・レヴィ第9彗星が木星を潤した

2013年4月26日 12:00

小

中

大

印刷

記事提供元:sorae.jp

Image credit: NASA, ESA, H. Weaver and E. Smith (STScI) and J. Trauger and R. Evans (Jet Propulsion Laboratory)

Image credit: NASA, ESA, H. Weaver and E. Smith (STScI) and J. Trauger and R. Evans (Jet Propulsion Laboratory) [写真拡大]

写真の拡大

 木星へ1994年に衝突したシューメーカー・レヴィ第9彗星は、木星の大気に水を供給していたかもしれない。欧州宇宙機関(ESA)のハーシェル宇宙望遠鏡がその証拠を見つけた。

 1997年、赤外線観測によって木星や土星といったガス惑星の大気中に相次いで水が発見された。低層の大気であれば惑星本体に由来する水蒸気があってもおかしくないが、本体から離れた大気上層でも水が検出されたことは研究者にとって大きな謎だった。

 ハーシェル宇宙望遠鏡は水分子が発する遠赤外線をとらえる装置を備えている。2011年にはこの装置のデータから、土星大気の水は衛星の1つで間欠泉のように氷と水蒸気を噴出するエンケラドスがもたらしていることがわかった。また、土星最大の衛星で大気を持つタイタンにもエンケラドスから水が供給されていることが判明している。

 一方、木星の周囲における水の分布は南半球に偏っていた。これは衛星や環に由来する水とは考えにくい。衛星はほぼ木星の赤道に沿って回っているからだ。水の偏り方を説明できる現象はただ一つ、1994年に木星の南半球へ衝突したシューメーカー・レヴィ第9彗星だという。

 シューメーカ・レヴィ第9彗星は木星の引力にとらわれ、いくつもの核に分裂しながら衝突して黒斑を形成したことで話題になった。あれからもう20年近くも立つが、いまなおその痕跡は残されているようだ。

 ■Herschel links Jupiter’s water to comet impact
http://www.esa.int/Our_Activities/Space_Science/Herschel/Herschel_links_Jupiter_s_water_to_comet_impact

 【関連記事】
ロシア、欧州との協力で衛星ガニメデの探査を狙う
アトラスVロケット、木星探査機「ジュノー」を打ち上げ
木星探査機「ジュノー」、8月5日打ち上げ
木星探査機「ジュノー」、ケネディ宇宙センターに到着
木星探査機「ジュノー」の組立作業が完了、4月に出荷

広告

広告

写真で見るニュース

  • 雪道の安全運転にはタイヤチェーンが大切である。
  • マイナーチェンジされたC-HR(画像: トヨタ自動車の発表資料よより)
  • タイで観測されたふたご座流星群 (c) 123rf
  • twiice社の食べられるコーヒーカップ。(画像:ニュージーランド航空発表資料より)
  • DMMかりゆし水族館のイメージ(大和ハウス工業提供)
  • トヨタ・ライズ(画像: トヨタ自動車発表資料より)
  • Mazda MX-30(欧州仕様)(画像: マツダの発表資料より)
  • 発見されたビクラムの破片。(c) NASA/Goddard/Arizona State University
 

広告

ピックアップ 注目ニュース