【編集長の視点】キヤノンは急反落、ユーロ関連株は業績上方修正・黒字転換もADR安を嫌い売り先行

2013年4月25日 10:46

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットトーク>

  キヤノン <7751> は、寄り付きの売り気配から220円安の3620円と売られ7営業日ぶりに急反落している。前日24日大引け後に今12月期第1四半期(1Q)決算の開示と同時に、12月通期業績の上方修正を発表したが、通期業績が市場コンセンサスは下回っているうえに、1Q業績自体も大きく減益転換し、前日の米国市場で同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して169円安(円換算値)と売られて引けたことも嫌い、前日に顔合わせした年初来高値3840円水準で利益確定売りが先行している。

  同社と同じユーロ関連株では、前日に任天堂 <7974> (大1)も、3月期決算を発表、前期業績が、再下方修正して営業赤字幅を悪化させて着地し、今期業績のV字回復を予想し市場コンセンサスを上回ったが、ADRが、やはり大阪市場の終値に対して281円安(円換算値)と売られたことが響いて、730円安の1万1220円と急反落、いずれも米国市場の写真相場となっている。

  キヤノンの12月期業績は、期初予想より売り上げを1700億円、税引前純利益を500億円、純利益を350億円それぞれ引き上げ、純利益は、2900億円(前期比29%増)と増益転換率を拡大する。オフィス複合機が、カラー機を中心に緩やかに回復し、レンズ交換式デジタルカメラも引き続き拡大、半導体露光装置も下期から回復、第2四半期以降の為替レートを期初予想の1ドル=85円から95円へ、1ユーロ=115円から125円へと見直し前期通期よりそれぞれ約15円、約21円の円安と想定したことが上方修正要因となった。ただ純利益は、市場コンセンサスをなお200億円弱下回る・

  株価は、今年1月の今期業績発表で増益転換を予想したが、市場コンセンサスを下回ったことで年初来安値3070円まで売られ、外資系証券の投資判断・目標株価引き上げなどをテコに高値追いとなった。PERは14倍台と割安となり、下値では強弱感の対立が激化しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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